家族の絆づくり 173
貧乏人の四つの「浪費」

ナビゲーター:阿部 美樹

浪費癖が貧乏にする
 金持ちで豊かな人生を願いながらも、貧乏な人が多いものです。そこには、必ず何らかの原因があります。

 貧乏な人には、浪費が多いのが特徴です。浪費とは、無駄なことに投入することであり、それほど重要でないことに対して過度に投入することです。
 四つの「浪費」を紹介します。

 第一は、「時間」を浪費していることです。時間は全ての人に等しく与えられていますが、貧乏人は有効な使い方ができていません。
 重要ではなく緊急でもないことに時間を取られていないでしょうか。目的もなくスマホを見たり、動画を見たり、ゲームをしたりするなど、人生の成功と成長にあまりつながらないものに時間を使っています。

 第二は、「お金」の浪費です。
 貧乏人はお金がない割には、細々したことにお金を使う傾向があります。必要最低限というのが適切な消費ですが、貧乏な人は過度に菓子などおやつを買ったり、安いからと言って小物を多く買ったりします。
 買ったものはもったいないので、なかなか捨てません。捨てないので家は乱雑になります。また、不必要な娯楽や賭け事など、未来への投資にならないことも浪費です。

心の浪費が貧しさをつくる
 第三は、「体力」の浪費です。
 健康のために体を動かすことは有効ですが、残業をし過ぎる、帰宅が遅い日が多い、疲れをため過ぎる、食事が不規則など、体に負担を掛け過ぎては、スッキリ爽やかに生きることができません。「何のために、誰のためにやるのか?」を考えて、体力も有効に活用しましょう。

 第四は、「心」の浪費です。
 豊かな人生を生きる人は、望むことに意識を集中させて、できるための可能性を模索する姿勢を持っています。
 一方、貧乏人は「できないかもしれない」と心配事に意識を集中させて、できない理由を探す傾向があります。

 また、豊かな人生を生きる人は、「自分で選択できること」「自分で変えられること」に意識を集中して取り組みます。
 一方、貧乏人は自分では変えられない悩みを常に気にしています。意識しても、努力しても変わらないことなので、苦しい葛藤のみが繰り返されます。
 心の浪費こそ見つめ直し、心掛けの転換が必要です。