『平和の母』に見る10大奇跡 4
4回「第4奇跡~試練を越えて14人の子女を出産」

浅川 勇男

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 「平和の母」シリーズ第1弾。自叙伝書写の第一人者、浅川勇男氏による「『平和の母』に見る10大奇跡」をお届けします。

 一般的に、母親が出産する動機は子供が欲しいという理由であり、子供の人数も経済的事情などによって違ってきます。しかし韓鶴子夫人にとって出産は、神の願いと人類の救いを懸けての戦いでした。

 子女と共に生まれたという恩恵として、原罪を有する人類が祝福結婚によって原罪を清算して本然の子女に生まれ変わる道が開かれるのです。人類の救いは、文鮮明先生夫妻が聖婚されて人類の「真の父母」となることで成就するのです。しかも13人以上の出産に万民の祝福の摂理が懸かっていました。

 「十二という数字には、東西南北の四方を完成するという意味があります。そこに一を加えた十三数は、中心の位置に当たります。それによって、摂理の完成を目指し、未来に向けて永遠に発展していける道が開かれるのです」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』123ページ)

 韓鶴子夫人は、摂理を懸けて13人の出産を決意し、14人を出産されたのです。男7人女7人。本来、世界最高の病院で、最良の出産設備が完備した部屋でなされるべきでした。そして真の父母の子女の出産を、全人類、全国家が祝賀すべきだったのです。

 しかし現実は過酷な環境でなされました。子女5人を貧しい部屋で出産、帝王切開は4回に及び、3回目は医者が躊躇(ちゅうちょ)しました。流産も何回もされました。心情的に、イエス様の十字架を越える闘いが幾度もあったのです。

 夫は世界的活動のために共にいることが少なく、サタンはその間隙を縫って、子女の出産の阻止、13数の阻止をたくらみます。母胎を壊し、出産を阻止し、殺害しようとしました。

 「正体不明の男が、『私がアダムだ』と叫びながら入ってくるという事件も起こりました」(同、125ページ)

 妊娠中、韓鶴子夫人は、ミカンが食べたくなりましたが、ありませんでした。一人の信徒がそのことに気付いてミカンを買ってきてくれました。韓夫人は泣きながら感謝して食べられたのです。

 人類の真の母は、ミカン一個を自由に食することができませんでした。しかし韓鶴子夫人は、厳しい試練を忍耐と献身によって乗り越え、14人を出産されたのです。
 サタンの謀略は頓挫し、難攻不落と思われたサタンの基盤に崩壊が始まります。サタンとの因縁を根絶して、人類の救いと神の解放の道が、韓夫人の絶対的信仰と忍耐によって開門したのです。

 夫の文鮮明先生は以下のように語られています。

 「二十一年間に十四人の子供を生んで育てたのですから、言うに言えない苦労があったはずですが、その素振りさえ見せませんでした。出産を控えた妻を置いて、私が海外に行ってしまったことも一度や二度ではありません。…それでも妻は、一度もつらいと不平を言ったことがありません」(光言社刊 文庫版 文鮮明先生自叙伝『平和を愛する世界人として』222223ページ)



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