2021.06.25 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第45回 人前で話をするのが苦手です
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「人前で話をするのが苦手です。どうしたらよいでしょうか?」という質問です。
人前で話をするのが苦手だという人は、どのような特徴があるでしょうか?
第1は、過度に相手の反応が気になることです。
第2は、自分は話し下手であると思い込んでいることです。
第3は、話は上手にしなければならないと、身構え過ぎていることです。
しかし、大抵の人は人前で話すことに緊張するでしょうし、なかなかうまく話せないことがあるというのは当然のことでしょう。
スポーツや芸術の世界でも、初めから見事にできる人はいません。
その基本となる型を学んで何度も繰り返すことによって、実力も自信もついてくるものです。
そこで、「相手に伝わる話し方」についての基本をお伝えします。
コミュニケーションとは「意思疎通」とも訳されるように、「どれだけ相手に意思が伝わるか」「相手がどれだけ私の考えを受け取ったのか」が大切になります。
相手にすぐに伝わる話し方の基本は、「簡潔に」「分かりやすく」「印象的に」話をすることです。
反対に、「長々と」「難しく」「曖昧に」話をしたなら、話の内容は端的に伝わりません。
「簡潔に」「分かりやすく」「印象的に」話す基本は、次の三つの順番で伝えることです。
1番目は、最初に結論から話すことです。
意見を求められたときは、それに対して「賛成」なのか、「反対」なのかの結論をまず表現してみるのがいいでしょう。
提案事項を説明する時にも、「私は〇〇が最も大切だと思います」という結論を先に伝えることです。
2番目は、結論に関する根拠を伝えることです。
結論を先に言った場合、相手はそれはどうしてなのか、その根拠や理由を求めるものです。
それに対して明確に伝える必要があります。
例えば、「その根拠は三つあります。一つ目は…、二つ目は…、三つ目は…」というように話します。
そのときは、3項目で表現するのがより理想的です。
「過去は…、現在は…、未来は…」というような3段階での表現、「物理的なメリットは…、心理的なメリットは…、情緒的なメリットは…」というような3要素での表現などです。
このように三つで根拠を話すことができたら、より軽快なリズム感をもって、説得力のある表現になります。
3番目は、その根拠に対する具体例を伝えることです。
「例えば、顧客からこんな話を聞きました」「先日、こんなニュースを見ました」「一例ですが、わが家での経験を紹介します」などの具体例があれば、聞き手の側のイメージを膨らませることができるからです。
このように、話をするとき、結論→根拠→具体例の三つの順番で伝えることがいいでしょう。
結論を伝えた場合は、聞き手は「どうしてそんな結論なのか?」と疑問を持ちます。
それに対して、その「根拠」について、まず論理的な理性を司(つかさど)る左脳に伝達します。
それでも「うちの会社(わが家)に必要なのかイメージが湧かない」と思っている人がいます。
さらに、それに対して具体例を、イメージや感情を司る右脳に伝達することができます。
このように、結論→根拠→具体例で伝えますが、最後にもう一度、結論を繰り返すこともよいでしょう。
このような伝え方は、聞き手にとって分かりやすいものです。
なぜかというと、相手が聞きたい順番で話しているからです。
このような話し方の基本を繰り返していけば、人前で話すことに自信を持てるようになっていくことでしょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!