2021.06.11 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第43回 相手の悪いところばかりが気になって要求の思いが絶えません
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「相手の悪いところばかりが気になって要求する思いが絶えません。どうしたらよいでしょうか?」という質問です。
人がどれだけ多くいても、一人一人が唯一無二の個性を持っています。
オンリーワンの個性は、「人は全て違う」ということです。
それは、素晴らしいことであると同時に、見方を変えれば葛藤の原因にもなります。
しかし、「自分と違う」という葛藤や違和感を持ったとしても、それは決して悪いことではありません。
森羅万象の存在様相を見てみると、表裏、内外、前後、左右、上下、高低、強弱、抑揚、長短、東西、南北などのように、全てのものが相対的な関係で存在しています。
神は、あらゆる被造物が二性性相というペアシステムになって互いに存在できるように創造しました。
まさに、セット、ペアで創造されたということであり、それらは切っても切れない表裏一体の関係だということです。
しかしながら、「上位は善であり、下位は悪である」と考えたり、「高いのは善であり、低いのは悪である」と考えたりする傾向があります。
さらには、長所・強みは善であり、短所・弱みは悪であると極端に考えることもあるでしょう。
しかし、これらは「善悪」ではなく「陽陰」なのです。
光に対して影ができるように、陽と陰に分かれていたとしても、どちらも神が創造した貴い存在です。
ですから、相手に対して「間違っている」「嫌な性格だ」「悪なる存在だ」と葛藤していたとしても、それは私が勝手に決めつけていることなのかもしれません。
神が見たら、全てが貴い存在だからです。
太っている体形は、見方を変えれば貫禄がある体形であり、痩せているということはスマートであるとも言えます。
頭が固いという性格は信念が強いということでもあり、また仕事が遅い人は仕事が丁寧な人なのかもしれません。
このように、見方を変えるだけで、相手に対する印象やイメージが変わります。
ですから、「相手の悪いところが気になる」ということは、相手をネガティブな目で見ている結果なのかもしれません。
ネガティブな目で見れば、ネガティブな感情を引き出します。
例えば、コップに水が半分入っている状態を見たとしても「水がすでに半分しかない」と見ることもできますが、「水がまだ半分もある」と見ることもできます。
半分もあると見ることと、半分しかないと見ることがそれぞれ善と悪なのではなく、それらは同じことに対する陽的な視点と陰的な視点と言えます。
どちらにしても、私たちが焦点を絞ったものが「真実」となります。
また、前向きに生きることと後ろ向きに生きることは、これも善悪ではなく、陽陰なのです。
例えば、車を購入する時に、前進しかしない車を買う人はいません。
後退することも必要なので、前進と後退をする車を誰もが買います。
積極的に生きることと消極的に生きることも、善悪ではなくて陽陰なのです。
昼は活発に活動し、夜は静かに休むことが大切な生活のリズムであるように、どちらも私たちにとって必要なことです。
このように、人や物事に対して「善悪」ではなく「陽陰」で見つめて、それらの違いを受け入れ、承認することを心掛けていきましょう。
違うということは、価値があることでもあるからです。
違う者同士が互いに協力し合ってこそ、最高の力を発揮するものです。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!