2021.06.04 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第42回 何の仕事がしたいか分からず悩んでいます
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「就職活動をしていますが、何の仕事がしたいのか分からず悩んでいます」という質問です。
人生の中で、「どんな仕事をするのか?」ということは、非常に重要なことです。
「より良い企業に入社したい」「自分に合った職種を選びたい」「条件のいい会社はどれか」などを考えていく中で悩む人は多いものです。
例えば、「5種類の中から選んでください」と言われると真剣に選びますが、「50種類の中から選んでください」と言われると、選ぶ意欲が低くなります。
人は選択肢が多いと「選択しない」ことを選択する傾向が出てくる場合があります。
日本には約1万7000種類以上もの職種があるといわれています。
その数多くの職種から自分に合ったものを漠然と選ぶというのは恐らく無理な話でしょう。
そこで職業を選択する基準が必要です。
三つの選択基準を紹介いたします。
第1の選択基準は、自分の好きな事です。
その仕事に興味、関心があって、もっと知りたいと感じる分野、喜んで情熱を注げる分野の職種であることです。
好きな事、興味のある事を数多く挙げてみましょう。
しかし、ただそれだけでは「本当にやりたいこと」が分からず、悩みはなくなりません。
さらに必要なのが、第2の選択基準である、自分の得意な事です。
やっていて心地よい事、頑張らなくても無意識にやっている事、ストレスがないので夢中になりやすい事、やっていると自分らしさを感じる事などです。
得意なことや才能は、決して長所であるとは限りません。
見方によっては短所になる可能性もあります。
例えば、慎重さが当たり前に自然にできる得意なことであるならば、ミスをしないという長所であると同時に、仕事が遅いという短所にもなり得るからです。
発想の豊かさは、独自の考えを生み出せるという長所であると同時に、単純作業ができないという短所になることもあります。
このように、短所だと思うことも、その短所の裏側から見てみれば、それが長所になることもあるのです。
また、自分が当たり前にできると、うまくできない人を見て、イラっとすることがある場合もあります。
ところが、その当たり前にできることが、実はあなたの特別な才能であるかもしれません。
ですから、長所と短所を善と悪のように捉えるのではなく、それらを個性の強みとして意識することの方が大切です。
得意な事を探すためには、「私の強みは何か?」「私は何をしている時が楽しいか?」という質問を、自分自身にしてみましょう。
あるいは、身近な人に聞いてみてもよいでしょう。
その質問に対して出てくるものこそ、自分にとって得意なことという才能なのです。
このように、何をやるか?(What)の答えは、好きな事です。
どうやるか?(How)の答えは、得意な事です。
ですから、「好きな事+得意な事=何をどうやるか」ということこそが本当にやりたい事になります。
そこに、もう一つの選択基準が必要です。
第3の選択基準は、大事にしたい事です。
その仕事をしたいのは「なぜ?(Why)」という価値観を明確にすることです。
例えば、好きな事はスポーツをすることであり、得意な事は学んで人に伝えること、そして大事にしたい事は成長する喜びを知ってほしいことであるとします。
すると、本当にやりたい事は、スポーツに関する事、学んでいる人に伝えること、それは成長する喜びを知ってほしいからということになります。
このように、好きな事、得意な事、大事にしたい事という三つの選択基準で探してこそ、自分らしい進路と働き方になることでしょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!