2021.05.28 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第41回 強い組織づくりの秘訣を教えてください
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「職場の協力関係がうまくいきません。強い組織づくりの秘訣を教えてください」という質問です。
仕事をするとき、一人で行うよりも複数の人でチームをつくるなど、組織で行うことで、より高い効果を発揮することができます。
しかしその組織の人間関係がうまくいかなかったり、各自のやる気が高まっていなかったりして、仕事の連携がうまくいかないこともあります。
ところで、組織づくりのポイントは何でしょうか。
それは、「目標の高さ」と「関係性の高さ」です。
目標が高く、関係性も高ければ最強の組織になります。個人の成長と組織の発展を促進させることができるからです。
しかし、目標が高くても関係性が低いと葛藤と混乱の組織になり、円滑な協力関係がうまくつくれません。
一方で、目標は低いけれども関係性が高いという場合は仲良しクラブの組織となり、仕事の効率が高まらず、成果もあまり上がりません。
また、目標も低く、関係性も低ければ、それは烏合(うごう)の衆の組織となり、有効な関わりが持てず組織をつくった意味がありません。
今一度、自分が所属する組織の現状を見つめ直してみましょう。
それでは、関係性を高めるためには、どうしたらよいでしょうか。
関係性を高めるためには、「何でも言い合える雰囲気」「ありのままを受け入れ合う文化」が必要です。
上司がいるから話せない、本音を言ったら非難される、改善意見を不平不満だと捉えられる場合には、防衛本能が働いて身構えてしまうようになります。
そうなると心理的な安心感や安全性がないので、言いたいことが言えず、うわべだけの関係となり、強い信頼関係をつくることはできません。
ありのままを受け入れ合う文化があってこそ、互いの違いを受け入れ合い、尊重し合って、より強い絆をつくることができます。
また、高い目標を持つためにはどうしたらよいでしょうか。
目標を高めるためには、目的を明確にする必要があります。目標を明確にするということは動機付けをしっかり持つということです。
目標に向かうための3種類の動機付けがあります。
第1は、自分が成長したい、自分が幸せになりたいという「自分のために」という1人称の動機です。
掲げた目標は1人称でどんな価値があるのかを話し合ってみましょう。
第2は、家族のために、仲間のために、お客さまのためにという「相手のために」という2人称の動機です。その目標が2人称でどんな価値があるのかを話し合ってみましょう。
第3は、地域社会のため、世の中のためという「誰かのために」という3人称の動機です。その目標が3人称でどんな価値があるのかを話し合いましょう。
このような話し合いがなされて、目標に向かうためのこれらの動機付けができると、より意欲が高まり、やりがいが高まってきます。
さらに目標達成のための役割分担についても話し合いましょう。
このような話し合いを通して、目標と目的がより明確になっていき、互いの連携も大切に考えるようになります。必要に応じて一対一の対話や面談も必要です。
このような点を再度見つめ直してみることで、活性化された、より強い組織づくりを目指していきましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!