家族の絆づくり 10
幸せ言葉と不幸せ言葉

ナビゲーター:阿部 美樹

会話の量と質
 人間だけが持つ特性の一つに「言葉によるコミュニケーション」があります。人間らしく生きるためには、どんな言葉を使うかという言葉の選択力が大切です。好きな言葉、よく使う言葉、口癖の言葉など、使う言葉で人生が左右されます。
 米国メリーランド大学の研究結果によると、男性が1日に発する単語数は平均7,000語で、女性の場合は平均20,000語となり、男性の3倍もの単語数を発しているようです。女性は一般的に親しくなれば「何でも話し合える関係」を望み、男性は反対に「何も言わなくても分かり合える関係」を望むといいます。
 このように、男女では会話の「量」が違いますが、さらに大切なことは会話の中身であり、会話の「質」です。

肯定的な言葉と否定的な言葉
 肯定的な言葉をよく使う人は、人生が肯定的な人生となり、否定的な言葉をよく使う人 は、人生が否定的になる傾向があります。使う言葉のごとくの人生になるので、「言葉が人生を創る」と言うことができます。
 不満の言葉よりも「ありがとう」という感謝の言葉、相手を責める言葉よりも「ごめんなさい」という謝罪の言葉、あら探しするよりも「素晴らしい」という賛美の言葉、無理・やれない・不可能という言葉よりも「できる・やれる」という激励の言葉、さらには「愛しています」という愛の言葉である「幸せ言葉」を使っていくならば、喜びと希望に満ちた人生となっていくことでしょう。