家族の絆づくり 168
願いを実現するための「三つのステップ」

ナビゲーター:阿部 美樹

人生を「車の運転」に例える
 車を運転するときは、必ず「三つのステップ」を踏んで車を動かします。

 最初に「行き先を決定」して運転の目的を定めます。行き先が決まらずに車を走らせても時間と燃料の浪費になるだけです。

 次にエンジンをかけて「ブレーキを外す」ことが必要です。ブレーキをかけたままでは負荷がかかって思いどおりに進みません。

 さらにその後、「アクセルを踏む」ことで車が動き出します。

 人生においても、車の運転と同じように三つのステップが必要になります。

 第一に、「願い・ゴールの設定」という行き先の決定が必要です。
 ナビゲーションに行き先を入力すれば、最短の道をナビゲートしてくれるように、人間の脳もゴールを入力すると実現するために潜在能力を引き出して導こうとします。

 人間はナビゲーション以上に優秀な「脳」を持っています。ですから、「なりたい姿」「なしたいこと」を言語化とイメージ化をして明確にすることが必要です。

「心のブレーキ」を外さないと進まない
 第二に、「心のブレーキを外す」ことが必要です。
 願いを明確にしても、心のどこかで「どうせ自分には無理だろう」「やっても無駄だろう」「自分は変われない」という思い込みというブレーキがかかっている場合があります。

 過去の失敗体験、苦手意識、自分の能力を不信する諦めがブレーキになったりすることがあります。その時、二つの質問を自分にしてみましょう。

 「ブレーキをかけておくことのメリットは何か?」
 「ブレーキを外すデメリットは何か?」

 この質問で潜在的な恐怖を発見することでしょう。そして、「仮にそうなってもいいから頑張ろう」とブレーキを外してみましょう。

 第三は、「成長のアクセルを踏む」ことです。
 「やれば成長する」「やれば才能は伸びる」「やれば学びになる」という成長志向で前進することです。

 行動することで「自分が変わる」ことは、「理想の自分に成長する」ことです。誰かと比較して勝つことが成功だと思わず、自分自身が成長をすることこそ成功だと思って前進することです。