2021.05.26 17:00
家族の絆づくり 169
「他責」や「自責」よりも解決に導く姿勢がある!
ナビゲーター:阿部 美樹
不満や愚痴の多い人の特徴
「不満や愚痴、文句が多い人」の特徴は何でしょうか。
それは、自分以外の「誰かに責任がある」と考えていることです。
自分には責任がないので、「他人に責任を求めよう」とする姿勢になります。鋭い分析力で他人の責任を追及する背後には、「自分に自信がない」など、自分の弱みを受け入れられないこと、もしくは自分の弱みに気付いていない場合があります。
他人のせいにすることで自分を守ろうとする無意識の行動かもしれません。愚痴や文句を言えば言うほど不満の心が増大して、さらに誰かを攻めたくなります。
このような他人に責任を求めて相手を変えようとする「他責」の反対は、自分に原因を求め、自分を変えようとする「自責」の姿勢です。
自責の人は、何か良い結果が出なかったとき、責任心情をもって「私が悪かった。ごめん」と素直に不足を認めて謝罪したり、責任を持とうとしたりします。
責任を持つ姿勢は自己の成長を促し、発展させる大切な姿勢です。
自分が源泉になって影響を与える姿勢
人間関係の中で自責を維持し続けることは簡単ではありません。
相手が自責の姿勢であれば、自分も自責の姿勢を保つことは簡単です。
しかし、相手が「どうしてくれるんですか、何とかしてください!」と他責の姿勢で要求してきた場合は、「あなたにも問題があるでしょう!」と自分自身も他責になってしまう可能性が出てきます。
そこで、誰が責任を取るのか、誰のせいなのか、という責任の所在を決めるのではなく、「自分が源泉となって解決を図る」という「自源」の姿勢こそ大切なことではないでしょうか。
「どのようにしたら解決できるのか?」「何をしたら効果的か?」「私ができる最善の策は何か?」など、自分が発信源となって解決しようとする姿勢です。
「自源」の姿勢こそ、「主人意識」を持った人の歩みかもしれません。
自源とは、自分には物事を変える力があることを信じて、「自分はどのように関わればよいのか」「状況を変えられる人は誰か?」「誰かに相談できないか?」など、あらゆる可能性を模索して全体に影響を与える姿勢です。