2021.04.28 12:00
スマホで立ち読み Vol.12
自己牧会プログラム 10
スマホで立ち読み第12弾は『自己牧会プログラム』です。
本書は真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を紹介しています。
ここでは、書籍の内容を一部抜粋してお届けしてまいります。
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第3章 正午定着を目指して
ワーク紹介
WORK⑦「自覚(=本然の自分)を取り戻す」ワーク
■WORK⑦の解説
「正午定着」(心と体の統一)について、もう少し理解していきましょう。
私たちは何かにつけ、自分本位の思いに囚われて生きています。歩いているときも、いろいろなことを考えながら歩いています。まずは、自分が何かに囚われていることに気づくことです。「はっ! 私は今、心配事に囚われていた」と。それに気づいたら、意識を「今ここ」においてください。私は今、正面を見て歩いている、ビルが見えている、手を振っている、足を上げている、足が地面に着いていると、現実の自分の姿をありのままに見てください。
いつも自覚を持って、意識を「今ここ」におくようにしていると、自分の思考(囚われている自分)が何かを想像し始めたり、心配事を思い起こしたりすると、ささいな心の動きであっても、そのことに瞬時に気づけるようになり、自覚を取り戻しやすくなります。
●自己本位の思考をしている自分を、客観的に眺める位置に立つ ━ 自分を客観的に見る
本然の自分に気づけば、自分本位の囚われに呑(の)み込まれることはないのです。本然の自分に気づけば、いろいろなものがはっきりと見えてきます。その次には、音を聞いてみてください。何が聞こえますか。人の声、人が動く音、エアコンの音、車の音、雨の音など、いろいろな音が聞こえてきます。そして、本然の自分に立ち返って、体の感触を得てみてください。手がテーブルに触れている、ペンを持っている、背中が椅子の背に当たっている、お尻が椅子の座面に当たっている、足が床に着いている……。
日頃、嫌な思いに囚われていると、そのようなことが見えたり聞こえたり、感じられたりしないのです。自覚を持てば、分かります。また、自覚を持てば、自分の頭の中でいろいろな思考(囚われの自分=自己中心的な思いに囚われる自分)が出てくることにも、すぐに気がつき、それを止めることができます。
つまり、思考(囚われの自分)が始まっても、自覚を持てば、囚われの思いはそこで終わります。どんどん思考が出てくるのを客観的に眺める位置に立つのです。これが、瞑想(めいそう)したり、座禅を組んで悟りの境地に入ろうとしたりする修行者が行っていることなのです。私たちは、本然の自分を取り戻すことによって、生活の中で影が生じない位置(正午定着)の自分を得ることができるのです。
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第3章では、この他に以下の内容が掲載されています。気になるかたは、ぜひ本書でお確かめください。
・二つのWORK⑦の解説、ワーク実践の証し、ワークシート
・WORK⑧「真の愛の発光体をイメージする」ワーク
・WORK⑨「私心をなくす」ワーク
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次回は、「第4章 良心との対話」をお届けします。