2021.04.23 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第37回 脳を最大限に活用する生き方を教えてください
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「脳を最大限に活用する生き方を教えてください」という質問です。
私たちは脳を活用してさまざまに考えて行動します。脳の活用の仕方によっては、行動の結果が大きく違ってきます。その特徴をよく知って、まだ発揮されていない潜在能力を引き出すことが大切です。
潜在能力を引き出すために有効な、脳の働きの特徴を三つ紹介します。
第1の特徴は、「脳内では現実と想像を行き来することができる」ということです。
頭に思い描いているものが想像であろうと現実であろうと、同じ神経回路を使って処理され各器官に指令が出されます。
ですから、情景を視覚化するなど、五感を通してイメージするということは脳にとって現実に体験していることと同じ要素があるのです。
未来を現実のものとしてインプットする「未来の体験リハーサル」のようなものです。スポーツ選手が技を磨くために、体を動かすのではなくイメージトレーニングを繰り返すのもこのような理由からです。
私たちの身近な生活の中でも、より具体的に幸せな姿を自由に思い浮かべ、想像を膨らませてみましょう。夢が実現される姿を思い浮かべてワクワク感を味わうことが大切です。
聖書には次のような聖句があります。
「信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。昔の人たちは、この信仰のゆえに賞賛された。信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉で造られたのであり、したがって、見えるものは現れているものから出てきたのでないことを、悟るのである」(ヘブル人への手紙 第11章1~3節)
このように、信仰においてまだ見ぬこともイメージして確信することが、願いを実現する秘訣のようです。
第2の特徴は、「脳は否定形では記憶することがより難しい」ということです。
「失敗しないようにしよう」という否定形で意識を持つとすればするほどに、反対に失敗ばかりを考えてしまうものです。
例えば、「離婚しないようにしよう」ということをいつも意識すると、夫婦間の葛藤という試練が来たときに、ついに離婚を考えてしまいます。それは、いつも離婚を考えているからです。
ですから、「~をしない」「~にならない」などの否定形で考えるのは逆効果になります。脳は常に「肯定形」で願望を言語化することを通して最大の能力が発揮されるようになるということです。
第3の特徴は、「脳内では、話している内容が過去のこと、現在のこと、未来のことにかかわらず、今のことのように捉えることができる」ということです。
未来の願望など、これからのことについて話をした場合でも、今のことのように捉えて実現するために動き出します。
また、未来の不安や心配を意識するよりも未来の幸せや成功を意識した方が良いようです。
このような観点から見るならば、希望的な未来に対して肯定的な言葉で表現し、常に繰り返しイメージすることこそ、幸せになるための脳の有効な活用法であると言えます。
希望的・肯定的に意識し表現することで、無限の可能性を引き出しましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!