2021.04.16 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第36回 迷いやすく決められない性格ですが、どうしたら変えられるでしょうか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「迷いやすく決められない性格ですが、どうしたら変えられるでしょうか?」という質問です。
自分の性格に対して、「私は迷いやすい性格です」「何事も迷うことが多いです」という声を聞きます。
これは、迷うことが自分の欠点であると捉え、迷うことをないようにしなければならないと葛藤している状況と言えます。
しかし改めて考えてみましょう。迷うことは悪い事なのでしょうか。
迷うことは私たちの人生に対して悪影響を与えるので、心の中からなくすべきだと言えるのでしょうか。
当然、迷わずに何事もすぐに決定してスムーズに事が進むことに越したことはありません。しかし私たちの心に迷いが生じることは、意味も価値もないことなのでしょうか。
迷いとは、さまざまに考えて思いを巡らすことです。
心に迷いがあるからこそ、慎重にいろいろな選択肢をじっくりと考えていくのですから、その結果、考えがより深まる可能性があります。
ですから、迷うことは決して悪いことばかりではありません。
人生とはある意味、迷いと決断の連続で成り立っているとも言えます。ただ、その中において、迷う時間が長い人もいるし、短い人もいるだけです。ですから迷う時間が長くてもあまり焦り過ぎる必要はありません。すぐに結論を出さない方がかえって良い場合もあります。
なぜ迷うのかというと、言葉では表現できないけれども、何かピンと来なかったり、すっきりと納得できていなかったりするからです。
迷った状態で一晩そのままにしたり、1日や2日後に改めて考えたりする方が、急いで結論を出すよりももっと新鮮で、納得のできる知恵が湧いてきたり、より良い改善策が出てきたりすることもあります。
要は、迷う時間が長くても、決断して結論を出せばよいのです。ですから迷うことで焦り過ぎる必要はありませんし、他の人と比較する必要もありません。
迷うことにも意味があり、価値がある場合も多いので、それを受け入れる心の姿勢が必要です。
また、迷いとは分からない状態のことです。
例えば、「どうしたら良いと思いますか?」と尋ねられた場合、「そうですね…」と言いながら、頭が空白状態になり、迷いながら考えます。
その空白状態こそ、実は発想転換のチャンスであり、潜在意識を引き出す大切な時間です。
理解や納得に至るためには迷いという過程を経ることが必要です。
結論を出すまでの考えている時間は迷いの連続です。自分にふさわしい道を選択するまでは迷いの渦中にあります。たくさん考えて迷う人こそ、悟りを得る人なのかもしれません。
左右均等に振れる振り子のように、多く迷った分だけ考えはさらに深まり、腑(ふ)に落ちる理解を得られるものです。
そう考えてみると、迷うことが自分の欠点だと捉えて、迷うことをなくさなければならないと葛藤するよりも、迷うことにも意味があり、価値のあることだと考え、それを受け入れてみる心の姿勢も必要なのではないでしょうか。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!