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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第34回 真面目過ぎる性格をどのようにすれば変えられますか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「真面目過ぎる性格をどのようにすれば変えられますか?」という質問です。

 真面目に生きること、真面目に仕事をすることは、誠実な人の特徴であり、大切な事です。
 しかし、あまりに真面目過ぎるという場合には、意外と人々から敬遠されることがあります。
 それは、固過ぎて、融通が利かず、面白みがないためです。

 人は誰もが、多少なりともユーモアのある人を好みます。
 ユーモアは、周りに癒やしと喜びと笑いを提供するものだからです。
 「何か楽しいことをしなさい」「ユーモアを込めて表現しなさい」と言われたら、苦手だという人はいるでしょうが、ユーモアを味わうこと自体には、誰もが例外なく心地よく感じるものです。

 先日、あるレストランで面白いはり紙を見ました。

 「虫のしつけが行き届かず、ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、お許しください」
 店主のユーモアに思わずニヤリとしました。

 レストランの周りには田畑が広がり、虫がたくさんいそうですが、こう言われると、たとえ虫が出てきても驚かなくて済みそうです。

 また、旅館の露天風呂にこんなメッセージがありました。

 「虫たちもお風呂好きです。漬かっていたら、タモですくってください」という内容です。
 言い方一つで腹立たしくも、和やかにもなるものです。
 ユーモアで日常生活がもっと楽しくなるというヒントをもらいました。

 ユーモアというと漫才や落語、冗談というイメージを持ちがちですが、飾らない姿勢や人に対する思いやり、愛情といった「人間性」からも生まれてくるのではないでしょうか。
 ユーモアとは英語でhumorです。その語源はhuman(人間)です。

 ただおかしいことを言って愉快にしていればユーモアがあると思いがちですが、そうではありません。
 本当に自分自身が人間らしくなれば、それ自体がユーモアなのではないでしょうか。
 赤ちゃんは生まれたばかりなのに笑うでしょう。その笑顔を見てお母さんもニコニコ笑います。

 何もおかしいことを言っているわけではないのに笑っているのです。
 人間の存在自体が引き出す「笑い」があります。
 ですから、真に人間らしい人間になることこそ、ユーモアのある人なのではないでしょうか。

 真面目過ぎる人の中には、人から笑われないようにしようと意識し過ぎて、心が疲れてしまうこともあります。
 人から笑われる人になることが、人間の価値を低めるというものではありません。
 テレビに出てくるピエロは自分をさらけ出して、人から笑われながらもみんなの人気者です。
 笑われないようにと自分を覆い隠すのではなく、笑われながらでも自分を自然体でさらけ出していくほうが、本当の信頼関係が築かれていくのかもしれません。
 このように、自然体で飾らない、ユーモアのある個性を磨きましょう。

 また、真面目過ぎる人の場合は、自分自身がやるべきことに対する責任感は強いけれども、周りの人を喜ばせよう、周りの人を笑顔にさせようという意識が乏しい場合があるかもしれません。
 そう考えてみると、真面目に取り組むことは大切ですが、同時に、周囲に愛を施すユーモアのある人を目指しましょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!

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