2021.03.26 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第33回 心身共のバランスを保つための秘訣を教えてください
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「心身共のバランスを保つための秘訣を教えてください」という質問です。
病気とはある意味で身体のバランスを失った状態のことであり、心の痛みなどは心のバランスを失った状態であると言えます。
さらには、人間関係のトラブルも人と人とのバランスを失って生じた状態であると言えます。
それ故、幸せな人生を歩むにはバランスを保つことが大切であると言えます。
また、運動神経の良い人は身体のバランス感覚が優れており、愛情深い人は人間関係のバランスが良い人であると言えるでしょう。
生活リズムのバランスを考えてみると、私たちは困難な状況に直面しても落ち込み過ぎてはいけませんし、反対にうれしいことがあったとしても有頂天になり過ぎてもいけません。
何かに取り組むに当たっても、あまり緊張し過ぎてもいけませんし、反対に気を抜き過ぎてもいけません。
どのような状況においても、自然体で平常心を保つことこそが、心身が共に健全で、かつ最大の能力と個性を発揮することができるものです。
それでは、これらの心身共のバランスを崩した場合には、どのようにしてバランスを取り戻したらよいでしょうか。
二つの方法を紹介いたします。
一つは瞑想法です。「瞑」とは、目を閉じて心を静かにし、ゆっくりと呼吸して五感を休息させる感覚で、限りなく心身を「無」に近づくようにすることです。
さまざまな心配や不安、恐れや緊張などを忘れて「無私の境地」に入るようにすることです。
一方、「想」とは思い描くこと、想像すること、有を生み出すことです。
例えて言うならば、落書きだらけの黒板を消すのが「瞑」であり、その奇麗になった黒板に書き込むのが「想」です。
黒板にごちゃごちゃと書き込まれていると何を書いても理解しにくいですし、目的が果たされないということになります。
従って「想」とは、夢をイメージして描くことです。
聖書に「信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである」(へブル人への手紙 第11章1節)と記されているように、夢を心に描く「イメージ」が重要です。
例えば、「勝利する私」「成功する私」「平和をつくる私」というイメージを描き、さらに神が与えた個性を生かした姿を、情景を視覚化するなどして、五感を通して描いてみます。
もう一つの方法が呼吸法です。
丹田腹式呼吸など、ゆったりとした深呼吸を繰り返すことです。呼吸は字のごとく「呼気」と「吸気」を繰り返すことです。呼吸は自律神経にも大きく影響しており、心の在り方にも変化を与えます。
ゆったりと息を吐いたときには副交感神経が働くようになり、心が落ち着き、平安な心に導いてくれます。
例えば、お風呂に入ったときなど、気持ちの良い場合には「ふ~」と自然と長く吐いたりします。
笑うときも「はっはっは~」と息を吐きながら笑います。
一方、ゆったりと息を吸うときには「交感神経」が働くようになり、心が興奮状態になってきます。
何かショックなことがあった場合には、「ハッ」と息を吸いながら驚いたり、悲しみのあまりに泣く場合にも「ヒーヒー」と息を吸いながら泣いたりします。
このような場合、特に、長く吐くことに意識を向けてみて深呼吸をすると、徐々に平常心を取り戻すことができます。
平常心は、交感神経と副交感神経のバランスが取れた状態にあり、物事に柔軟に対応できる状態になれる心のことです。
従って、常に心身のバランスを大切にして生きることこそ、神の似姿になる道であると言えるでしょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!