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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第30回 男性と女性の感覚の違いに悩みます。どのように接したらよいでしょうか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「男性と女性の感覚の違いに悩みます。どのように接したらよいでしょうか?」という質問です。

 男女は、たとえお互いに似ている点が多くても、陽性と陰性の特性においては根本的に違っています。
 ですから、男性の物差しで女性を見ると理解できないし、女性の物差しで男性を見るとつまずくことも多いはずです。

 男女の場合、まずはその違いというものを理解して受け入れることが必要になります。
 お互いを理解する第一歩は会話ですが、会話に対する感性が男性と女性では違います。その違いの原因は、一般的に男女の脳の機能の違いにあるといわれています。

 女性の脳は、言葉領域が左脳にも右脳にもあり、左右の脳の情報交換が容易なために、同時に複数の作業をこなせる特徴があるとされます。
 女性が電話をしながらテレビを見たり、さらに料理をしたりすることができる姿を見て男性が驚くのはこのためです。

 一方、男性の脳は、専門化が進んでいて言語領域は左脳に集中しているため、同時に複数の作業をこなすのが苦手で、一度に一つずつのことしかできないという特徴があります。

 また、一日の単語使用量を比較すると、男女の会話能力の違いが分かります。
 男性は平均すると一日に2,0004,000語を話すといわれますが、女性の場合には6,0008,000語を話すといいます。

 ボディーランゲージも含む一日の意思表示の総回数は、男性が7,000回であるのに対して、女性は3倍近くの20,000回にも及ぶのですから、会話能力は圧倒的に女性が高いと言えます。

 ですから男性から女性を見れば、「女性はしゃべり過ぎ」と感じ、女性から男性を見ると「男性は黙り過ぎ」と感じるものです。

 話をする「動機」も違います。
 男性は「用事があるから」話を始めるのですが、女性の場合は「共感してほしいから」話を始めることが多いとされます。

 ですから男性は用事がなければ話す必要性を感じませんが、女性はたとえ用事がなくても話をしたいわけですから、男女の間ではすれ違うことが多く起きるのです。

 また男性から見れば、女性の話は「長々と回りくどい」と感じやすい半面、女性は男性の話が「簡潔過ぎて味気ない」と感じてしまいます。

 さらに話す「目的」も違います。男性は、「情報収集と問題解決」のために話をする傾向があるのに対して、女性は「良い関係を維持すること」のために話をします。
 ですから男性は女性の悩みや愚痴に対しても黙って聞くことができず、解決方法の提示をしようとしたり、改善方法を教えようとしたりします。

 ところが、それに対して女性はそれほど答えを求めていない場合が多いものです。

 男性は仕事でよく話をしたとしても、案外、家に帰ると「家では話したくない」と思う傾向があり、女性は「もっと話がしたい」と求める傾向があります。

 身近な関係になると、男性は「何も言わなくても理解し合える関係」であることを望み、女性は「何でも話し合える関係」であることを望むようです。

 このような違いを解決するためには、男性は、女性に十分に話させて聞いてあげる姿勢を持つことが必要であり、女性は男性の沈黙を見守ってあげるという姿勢を持つことが必要であると言えます。

 また、五感の特性も違います。
 五感のうちで男性が特に敏感なものは「視覚からの情報」ですが、女性は「聴覚と触覚からの情報」です。

 ですから夫婦であれば、夫は妻にかける言葉に注意して優しい言葉を使うとか、時々手を取ったり、抱擁したり、スキンシップをしたりして愛情表現をすることが必要です。

 一方妻は、夫のためにも容姿、化粧、服装などに気を配り、美しさ、かわいらしさを保つことや、言葉遣い、態度、物腰、しぐさなどを柔らかくすることが必要です。

 このような男女の違いを研究してお互いに理解を深め合っていくことを心掛けましょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!

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