2021.02.26 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第29回 ストレスを感じやすいタイプです。どうしたらよいでしょうか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「ストレスを感じやすいタイプです。どうしたらよいでしょうか?」という質問です。
外部からのさまざまな刺激によって心や体に負担がかかることで、心身にゆがみが生じることを「ストレス」と言います。
ストレスは、不眠やうつ、胃痛や頭痛、さらには胃・十二指腸潰瘍の要因となるなど、心と体に不調を引き起こしたりすることもあります。
特に、真面目で何事も完璧にこなさないと気が済まない人はストレスが溜まりやすいと言えます。
また、緊張や不安、不快な感情などをストレートに表現できず、自分の感情を抑えたまま、相手に過剰に適応しようとする人もストレスをためやすいタイプです。
このような人に対して「頑張ってください」とアドバイスをすることは、かえって逆効果になってしまう場合があります。
すでに精いっぱい頑張って、限界を感じているからです。
では、どうしたらよいでしょうか。
このような場合、意外な言葉かもしれませんが、「適当に生きましょう」「いい加減に生きましょう」ということを提案いたします。
「あなたはいい加減ですね」と言われたとしたら、皆さんはどのように感じるでしょうか。
おそらく、褒められたというよりも、批判されたと感じることでしょう。
例えば、「冗談もいい加減にしろ」「もういい加減にしてくれ」など、「いい加減」という言葉は日常的に頻繁に使います。
どちらかというと、否定的な印象を抱く人が多い言葉かもしれませんが、その言葉は悪い意味だけではなく、良い意味としても使うことができます。
すなわち、「いい加減」という言葉の意味は「適度な加減、良い程度」であり、「良い加減」ということです。
例えば、「お風呂がいい加減だ」といった場合は「お風呂の温度が熱くもなく、冷たくもなくて、ちょうど良いお湯加減だ」という意味になります。
また、似たような言葉ですが、「あなたは適当な人ですね」と言われた場合には、どちらかと言えば批判されたように感じます。
しかし、「適当」とは「度合いがほど良いこと」「ちょうど良い具合であること」という意味です。
このように、「いい加減」や「適当」には、「物事の状態や程度が良いこと、良い状態なのできりの良いところで終わってほしい」という意味が込められた言葉です。
いわゆる度が過ぎないこと、一方に寄ることなく変化しない中庸、すなわちバランスを保ちながら、状況に適した振る舞いや考え方をすることが重要だということです。
スポーツの世界でも、負けるのではないかという「不安」を持ち過ぎてもいけないし、必ず勝てるという「自信」を持ち過ぎてもいけないものです。
また、緊張し過ぎてもいけないし、落ち着き過ぎてもいけないでしょう。
最高のパフォーマンスを発揮するためには、平常心を保つこと、力の入れ具合も適度な自然体であることが大切です。
ですから、頑張り過ぎて疲れている人、緊張し過ぎてストレスがたまっている人には、「いい加減に生きましょう」「適当にやりましょう」という言葉が必要になります。
このように、バランスを失って偏った心身の状態に気を付けながら、適当に生きること、つまり自然体でリラックスすることも大切であると認識していきましょう。
そのような心の姿勢を持つならば、ストレスも徐々に軽くしていけるのではないでしょうか。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!