インフォメーション

印刷

  • 光言社LINE公式アカウント

2019年06月14日

『ムーンワールド』2019年5月号
読みどころ紹介⑤
☆梶栗正中副苑長のメッセージ

信仰の出発点

 「私たちに何かやれることはありますか?」という姿勢がとても大切です。なぜなら、この世界をつくりかえるために来られたのが真の父母様ですが、真の父母様おふたりだけでこの世界をつくりかえることは絶対にできないからです。私たちが一緒に行かなければならないのです。ですから、皆さんが、「お父様、お母様、私たちが人類のために生きていきます」と言えるようになった時、そこが信仰の出発点となるでしょう。

 この韓国留学は、1982年から始まりました。日本は、83年に堀正一副会長をはじめとする7人(※)の二世の先輩が留学したことから始まりました。このメンバーが第一期生です。

 真の父母様が、留学の道を開いてくださった理由はたった一つ、「世界平和」のためです。


 世界に、本当の意味での平和をもたらそうとしたら、この世界を創られた神様を地獄の苦しみから解放してさしあげなければいけません。真の父母様は、神様の苦しみや悲しみの原因である民族、宗教、理念の壁などを超えて、世界平和を実現するために祈られ、そのためにみ言を語られ、そのために摂理を導いてこられました。


お父様の根につながる

 では、この韓国留学を通して、どのように世界平和に貢献するのでしょうか。

 今、インターネットが世界の環境を変えようとしています。ロシアやアフリカで起こったことでもリアルタイムで知ることができます。どの国の言葉で書かれていても、翻訳用アプリを使えばすぐに読めてしまうのです。そのように言葉は通じるようになりましたが、理念、宗教、文化、そして考え方の違いによって、さらに激しくぶつかろうとしているのです。


 そこで、どういう人材が必要なのでしょう。言葉ができるだけではだめです。お互いの文化や歴史を深く理解しても不十分です。最も重要なのは、この世界を平和にしたいという心情です。そういう気持ちが皆さんの中にあるかどうかで、この世の中で皆さんが必要とされる人物になれるかどうかが決まります。真のお父様は、「祖国は一つ」、「韓国に来て、お父様の根につながりなさい」と言われました。皆さんは、韓国で韓国語や韓国の文化を勉強するだけでなく、根っこから真の父母様の心情につながらなければなりません。


 「天一国」という言葉を知っていますね。真のお父様は、「『天』という字は、『二』に『人』と書きます。二人の人間が一つになるのが『天一国』である」とおっしゃいました。これが天一国の条件です。これは、個人のレベルでも、家庭のレベルでも、国のレベルでも同じです。二つの国が一つになるのです。 

 南北に分断された韓国を一つにするためには、北の人々も南の人々も、心からこの国が一つになることを望まなければなりません。韓国と日本の関係もそれと同じです。他人事と思ってはいけません。


 私の人生というのは、世界を平和にするためにあるということを教えてくださったのが、真の父母様です。韓国と日本が本当に近くなってほしいと願われ、世界が平和になってほしいと願われたのです。真の父母様の心情を相続しなければならないということです。


 皆さんはこれから1年間、韓国で韓国語を勉強します。その後も中学、高校に通いながら、韓国人の友人をたくさんつくって、韓国人の先生方にたくさん出会って、自分の根が韓国とつながっているという感覚をもって、それから世界に向かって行ってほしいと思います。これから10年先、20年先の世界は、必ずそういう人間を必要とするでしょう。一つの国を代表する人ではなく、二つの国を代表できる人、二つの国をつなげることのできる人、そういう人が今までいなかったので、そのような人たちを育てるために、この留学制度をつくられました。それが真の父母様です。



試練は神様の愛

 何度打たれても立ち上がる人は、いつしか深く根の張った大木のようになります。人望が厚く、信頼される人です。逆に、守られて育って、人望の厚い人になったという話を聞いたことがありません。

 真の父母様は、サタンに何度打たれても立ち上がって、偉大な方になられました。真の父母様のように「サタンよ打て! 何度でも立ち上がるぞ」という気持ちを、皆さんがもつことができたならば、いじめられたとしても、いじめられているほうが強くなってしまうのです。


 皆さんは家庭連合において信仰をもっていますが、まだ自覚がないかもしれませんね。信仰をもっていない人はどのように考えるでしょうか。雨が降った、風が吹いた、雷がなった、雹が降ったと言っては、終末が訪れたのかもしれないといって怖れます。


 しかし、信仰をもっている人は、「この雹は神様の恵みである」、「何か意味がある」と思うのです。そして、多くの試練に打ちのめされそうになっても、この試練や苦労は私の成長のために与えてくださった神様の愛であると解釈するのです。


 ここで留学生活を送っているヒョンやヌナたちと共に将来、本気で真の家庭を支えていく者となるために、試練を乗り越えて頑張ってほしいと思います。皆さんを教育してくださる朴根洙先生は、とても優しい方ですが、時には厳しく指導することもあります。その厳しさが愛だと思って従ってください。そして、真の父母様の願われる世界平和に貢献する人材に成長してくれることを期待します。

『ムーンワールド』5月号のご購入はコチラ
http://bit.ly/MoonWorld1905

『ムーンワールド』の定期購読はコチラ
https://bit.ly/smsteiki

戻る