四大愛を育む核心は「夫婦」
「子女の愛、兄弟姉妹の愛が育っている人」が結婚してつくる夫婦の世界と、そうでない人がつくる夫婦の世界とは雲泥の差があります。愛が未成熟であればトラブルが起きます。
〝子女の愛や兄弟姉妹の愛で満たされなかった心〟が愛情で埋まるまでは、本来の夫婦愛の世界に入っていけないのです。そのような人は、結婚してから、それを埋めようとします。例えば母親に甘えきれなかった男性は〝妻を母親代わり〟にします。結婚後、妻は「こんなはずじゃなかった」と嘆くようになるでしょう。
「兄弟姉妹の愛」というものを情的に理解できない女性が、パートナーを〝兄〟と慕い、結婚後もそれが続くとすれば、やがて結婚生活は破綻するでしょう。子女の愛、兄弟姉妹の愛を十分に実らせ、「相手のために生きることが喜び」だと感じる心情をもった男性と女性が結婚したほうが、夫婦関係は、はるかにうまくいきます。夫婦愛はさらに深まることでしょう。
家庭は「四大愛」を完成させていくための環境です。子女の愛、兄弟姉妹の愛、夫婦の愛、父母の愛、祖父母の愛という愛の延長線上に、愛の成長、愛の完成が成されます。その核心は、何と言っても「夫婦」です。夫婦愛は、子女の愛や兄弟姉妹の愛、父母の愛とは別格です。夫婦だけが「オンリーユー(あなただけ)」の世界です。
〝隣の夫を我が夫のように、あるいは隣の妻を我が妻のように愛する〟となれば、それは不倫であり、大変なことになります。
一方、子女の愛、兄弟姉妹の愛、父母の愛といった夫婦愛以外の愛の世界でオンリーユーは嫌われます。〝我が子だけ愛する、自分の親だけ大事にする〟との価値観は弊害を生みます。しかし、隣に住む親世代の人、世界中の親世代の人たちを「自分の親を愛するように愛した」とすれば、皆に喜ばれます。
世界中の人たちを「自分の兄弟姉妹のように愛した」とすれば、これも喜ばれます。世界中の子供たちを「我が子のように愛した」なら、大歓迎されます。このように、「ために生きる」という価値観は、個人から家庭、氏族、民族、国家へと広がっていかなければなりません。
『祝福家庭』92号のご購入はコチラ
http://bit.ly/2OHbjfj
『祝福家庭』の定期購読はコチラ
https://bit.ly/smsteiki