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2019年03月07日

『世界家庭』2019年 3月号
読みどころ紹介②
「家庭問題対応の手引き」から
「非行」「男女問題」への対応を考える

◇非行への対応
非行行為は認めないが、心には寄り添う

一般に、非行行為には一過性のものと継続するものがあると言われています。前者の場合は発達過程に見られる逸脱行為であることが多く、必要以上に問題視して、本人を追い詰めすぎることのないようにしなければなりません。

一方、非行が継続する場合には心理的な問題を抱えている可能性が高く、その問題を解決することが必要になります。非行への対応を考えるとき、悪いことをしたら罰を与えるという父性原理と、気持ちに寄り添い傷を癒やすという母性原理のバランスが重要です。

非行行為は認めてはいけませんし、その行為に対する責任は子供に取らせなければなりません。しかし、親は子供の非行行為を責めたり、突き放したりしないようにしましょう。


 例えば、子供が誰かをけがさせたとすれば、被害者には一緒に謝罪に行き、世間によって受ける非難からできる限り子供を守るという姿勢が親には必要になります。つまり、「非行行為は認めないが、子供の心には寄り添う」ということです。

一般機関に相談する場合は、警察の少年課が力になってくれます。少年課は地元の非行グループに関する情報を持っており、非行少年への接し方にも慣れています。


◇男女問題への対応

感情的、絶望的にならず冷静に

 どんなに親や教会が気をつけていたとしても、子供が男女問題にひっかかることはありえます。子供が異性と交際している事実が発覚したとき、子供を感情的に怒ったり、絶望的になったりすることも多いです。

 そして、子供に対して極端な言動で接し、余計に問題を悪化させるケースもあります。解決しようと思えば、まず事実を受け止め、冷静に状況を把握したうえで、対応を考える必要があります。


 男女問題といっても、友人関係の延長のような軽いつきあいの場合もあれば、結婚の約束までしているような深い関係の場合もあります。


 当然のことですが、交際の程度が浅いうちに対処すれば、大きな問題に至る前に解決できる可能性が高くなります。逆に、交際の程度が深くなってからだと、本来的な形での解決が難しくなり、親子で妥協点を模索せざるをえなくなるかもしれません。

(34ページに記事)

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