2024.10.10 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第12回 悪の影響を与える見えざる存在
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に「統一原理」を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
はると君、今回から、「悪」について考えていこうかしら。
はると君は、悪は存在すると思う?
はると:
そうですね、めいさん。
決して望んではいないけれど、悪は存在しますね。
めい:
そうね。
悲しいことだけど、この世界には間違いなく悪が存在するわね。
そしてそれは、残念ながら、私たちの人生に大きな影響を与えているわ。
はると:
確かにそうですね。
善よりも悪の力の方が強いんじゃないかと感じます。
めい:
真面目に努力して善に生きていたとしても、ある日、一人の悪人と出会ってしまい、危害を加えられれば、一瞬にして不幸になってしまうということもあるわ。
はると:
つまり、悪が存在する限り、必ず幸福になれるという保証はない、ということですね?
めい:
そうね。
では、この悪はどこから生じてきたのかしら?
犯罪行為というのは、悪なる思いがあって、それが悪の行為、悪行として現れたものよね。
はると:
はい、めいさん。
つまり、悪は人の心から出てくるものだというわけですか?
めい:
そうね。
悪の欲望を生む心を「邪心」と呼ぶの。
はると:
聞いたことがあります、邪心!
その邪心はいったい、どこから来たのですか?
邪心の正体が分からないと、悪を克服できないですよね?
めい:
『原理講論』の「堕落論」には、次のように書かれているわ。
「人間はだれでも悪を退け、善に従おうとする本心の指向性をもっている。しかし、すべての人間は自分も知らずにある悪の力に駆られ、本心が願うところの善を捨てて、願わざる悪を行うようになるのである。このような悪の勢力の中で、人類の罪悪史は綿々と続いてきた。キリスト教ではこの悪の勢力の主体をサタンと呼ぶのである。そして、人間がこのサタンの勢力を清算できないのは、サタンが何であり、またそれがどうしてサタンとなったかという、その正体を知らないからである」(『原理講論』、91ページ)
はると:
人間を、「願わざる悪」へと誘導する「悪の勢力」が存在する、というのですね?
めい:
そうなの。
でも、悪の勢力である「悪魔」とか「サタン」という言葉は、知っているけれど、その正体についてはよく分からないの。
だから打ち勝つことが難しいの。
はると:
わあ~確かに。
見えない敵と戦っているようなものですよね。
めい:
そうね。
神が創られた善なる世界に、なぜ悪が生じるようになったのか。
その悪の正体を解明したのが統一原理の堕落論なの。
はると:
すごいですね。堕落論、早く聞きたい!
めい:
まあまあ、はると君。
そんなに慌てないで。
悪魔とかサタンとかいわれても、信じられないという人も多いと思うわ。
そこで、現実的な問題意識を持ってもらうために、『悪魔のささやき』という本を紹介しようと思うの。
著者は加賀乙彦(かが・おとひこ)さんという東京大学出身の医学博士のかたよ。
その本の中で、悪魔についてこのような考察がなされているの。
引用してみるわね。
「刑務所や拘置所で出会った犯罪者や病院で診療してきた患者さんたちと向き合い、同時に自分自身の内面を覗きこみながら、そしてまた聖書や文学に描かれた悪魔というものも手がかりにしながら、つらつらと考え私なりに出した結論は、やはり悪魔はいるだろうということです。どんな姿をしているのか、肉体などなく霊的な存在なのか、そういったことはわからないし、これからもわかりえないでしょう。しかし、これだけは断言できます。少なくとも私たち人間の心のなかには、悪魔的なものが確固として存在している、と」(『悪魔のささやき』集英社新書、103ページ)
加賀先生は、東京拘置所の医務技官を務めていたの。
そこには、死刑囚が収監されていたのね。
死刑囚にカウンセリングを行うと、皆同じことを言うというの。
“あのときは、悪魔がささやいたんです”
はると:
悪魔のささやき、ですか?
めい:
加賀先生は自殺生還者のカウンセリングも多くされたの。
その人たちも同じことを言ったというのね。
“悪魔がささやいたんです”と。
はると:
ひゃ~、悪魔のささやき。
めい:
そのような長年の経験から加賀先生は、目に見えない存在としての悪魔がいる、という結論に至ったというのね。
はると:
悪魔は目に見えない存在で、目には見えないけれど確かに存在していて、私たちの生活に影響を及ぼしているということですね。
いや~、ますますその正体を知りたくなりました。
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!