ファミリーサポートコーチング講座 2

 今月から「ファミリーサポートコーチング講座」がスタートしました。
 同シリーズは、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第2回 コーチングの前提

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 第2回は、ファミリーサポートコーチング(単に「コーチング」と略すこともあります)が前提とする3項目と、コーチングのセッションの進め方、セッションの効果とその後の日常生活についてお伝えします。

【人は誰もが自分で答えを見つけ出す力を持っている】
 「良心は両親に優る、良心は先生に優る、良心は神様に優る」

 真のお父様(文鮮明先生)による上記の「良心宣言」については、ご存じのかたも多くいらっしゃることでしょう。

 私たちはこの良心宣言を前提としてコーチングを行います。それ故コーチはクライアント自身が最もふさわしい答えを見つけ出せることを確信し、とことん寄り添うことができるのです。

【人は誰もがパーフェクトな存在である】
 『原理講論』の創造原理第三節(66ページ)には、「創造本然(ほんぜん)の四位基台を完成した人間は、神の宮(みや)となって、神と一体となる」とあります。
 また、同キリスト論第一節には、創造目的を完成した人間は、「神のような価値」を持ち、「唯一無二の存在」「天宙を総合した実体相」となる、とあります。

 コーチは相手の本然の状態(パーフェクトな存在)を見つめて、そこに変容していくことのできる現在のクライアントに寄り添い言葉を掛けます。

 コーチは、クライアントがパーフェクトな存在だと知っているのです。

【人は誰もが限りない可能性を持っている】
 真のお父様の自叙伝『平和を愛する世界人として』(光言社文庫版 353ページ)に「神様がいらっしゃるので、私たちは何でもすることができるのです」とあります。

 「クライアントは神様から与えられた限りない可能性を秘めた個性と能力を持っている」という前提をもって、コーチはクライアントに接します。

【コーチングのセッションの進め方】
 コーチングのセッションではクライアントがテーマを設定します。

 コーチからクライアントへの質問の投げ掛けと、クライアントがその質問に直感的に答えるというやりとりを繰り返してセッションが進みます。

 そのやりとりを通じてクライアントはさまざまな気付きを得、課題解決に向かうことができます。

 クライアントが「今日はこれでOK」と納得したところでセッションは終了します。

【セッションの効果とその後の日常生活】
 なりたい自分に向けて、一度のセッションで(深いインパクトを受けて)飛躍的に変容する場合があります。

 一方で、繰り返すことで少しずつ変容していく場合もあります。
 この繰り返しは、クライアントが日々の生活の中でテーマのゴールや気付きを意識することでも得られますし、再びコーチングのセッションを受けることでも得られます。

 いずれの場合であっても、クライアントはセッションで気付いたことを日々の生活で発揮し、日頃の信仰生活に役立てていきます。
 そしてゴール(例えば、夫婦の一体化、子女の祝福、仕事の成功、天寶家庭勝利など)に向かう過程でさらなる課題が見つかってセッションを受ける必要が生じた場合、またセッションを受けることができます。

 第3回は、コーチングを受けたかたがたの感想をお届けします。