2021.01.13 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第23回 話が通じないのでイライラします
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「会話をしても話が通じないのでイライラします。どうしたらいいでしょうか?」という質問です。
会話する中で、「相手の言っていることが理解できない」「こちらが伝えたことが相手に誤解されている」ということがあります。
夫婦や親子、家族などの身近な関係であっても、話が通じないということは割と多く発生するものです。
例えば、「夕食を買って来て」と言われて、食べたいものを買って帰ると、「どうして、こんなものを買って来たの?」と言われた経験はないでしょうか。
「夕食」という言葉一つにしても、依頼した人と買ってきた人との間で認識のズレがあったということです。
「言葉」として表現されるその背後には、人それぞれの「イメージ」や「体験」などがあります。
ですから、言葉ではほんの一部しか表現できないことがあり、情報が省略されて伝わっている場合があります。
それによって、こちらの思いが伝わらなかったり、相手が誤解したりもします。
また、「昨日、〇〇公園に行って来た」と聞いて、即座に「それは良かったね」と答えたとしましょう。
公園と聞いて、過去の楽しかった思い出がイメージされて「それは良かったね」と表現した訳です。
ところがその相手は、悩みを抱えていたために公園に行ったのかもしれませんし、全然楽しくなかったかもしれません。
このように、受け取る側の捉え方もさまざまです。
ですからコミュニケーションの成果は、どんなにこちら側が詳しく伝えたと思っていても、それで正しく伝わるという訳ではありません。
「相手が受け取った量」こそが、コミュニケーションの成果なのです。
私たちは、それぞれ自分のフィルターを通して世の中を見ています。
同じ本を読んだとしても、感想の内容が十人十色であるように、人はそれぞれ違った「価値観や感性などのフィルター」を通して、物事を見ていることが分かります。
また、「みんなが私をバカにしている」「いつも、駄目なんです」と表現することがあります。
「みんなが」「いつも」「何でも」と、一般化して話していたとしても、よく聞いてみると、一つのサンプルをあたかも全てであるかのように表現している場合があります。
このような表現の場合、意外と相手に同意を求めていたり、自分に自信がないことが影響していたりすることもあります。
このように、コミュニケーションは情報が省略されたり、事実がゆがんで伝わったり、または抽象化されたりして、伝えたいことが相手に十分に伝わらないということがあります。
そんなとき、伝えた意図を理解しない相手に対して、あるいは意味不明の言葉を表現する相手に対して、「変な人だな、特殊な人だな」と見えるかもしれません。
場合によっては、要求の思いや裁きの思いが湧いてきて、イライラすることもあることでしょう。
しかし、「会話をしても言葉が通じるとは限らない」ことがあるのを心得ておくべきです。
世代の違い、経験の違い、感性の違い、表現の違いなど、人はそれぞれ違うのが当然のことだからです。
そこで会話で大切なことは、違いを感じたときほど、自分自身の心の器を広げるチャンスであると思って取り組んでみることです。
そしてお互いの間で情報を補い合う手段になるのが、「質問」と「確認」です。会話上手になるためには、「質問」と「確認」の繰り返しを心掛けてみることです。
そうすれば、話し手が伝えたい内容と、聞き手が受け取った内容とを一致させていくことができるようになるでしょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう。