家族の絆づくり 149
抱負を達成できる人とできない人の違い

ナビゲーター:阿部 美樹

行動する人と行動しない人
 新しい年を迎えました。1年の「抱負」を持って出発したかたも多いことでしょう。

 目標や夢、願いといった抱負を明確にしたとしても、その1年のうちに目指すものを達成できる人もいれば、達成できない人もいます。何が違うのでしょうか?

 達成できなかった人は、「挑戦したけれどもできなかった人」と「何もしなかった人」に分かれます。最悪なのは「何もしなかった人」「行動しなかった人」です。
 「成功の反対は失敗ではなく、何もしなかったことである」と言えます。人生の中で、「行動できないこと」が最大の問題です。

 行動できない人は、「三つの不安」を抱えて行動にブレーキがかかっている場合があります。

 第1は、過去にとらわれて陥る不安です。第2は、現在にとらわれて陥る不安です。第3は、未来にとらわれて陥る不安です。

 過去の失敗体験を引きずったり、現在の状況に不満を感じたり、「うまくいかないかもしれない」という未来に対する不安が心を支配したりしている場合です。

人生は成功と成長しかない!
 当然、行動したとしても必ず思いどおりにいくとは限りませんが、思いどおりにいかないことが「失敗」ではありません。

 失敗とは、経験に対する一つの見方に過ぎません。他人からは失敗と見られたとしても、自分にとってはその経験からの学びと気付きを得て、次につなげる「成長」として受け止めることができます。
 まさに、「人生には成功と失敗があるのではなく、成功と成長があるだけである」と言えます。

 行動できない人は、「まだ時間があるから…」と、行動を先延ばししてチャンスを失ってしまう人です。
 大切なことは、抱負を抱くことと「即、行動すること」です。10秒以内に行動するという癖ができたらよいでしょう。

 チャンスに出会わない人はいません。それをチャンスにできなかった人がいるだけです。チャンスが訪れた時にすぐに飛び乗れるかどうかです。本気でやりたいことが見つかった時にすぐに動けるかどうかです。人から勧められたことをすぐに実行に移せるかどうかです。

 行動する人だけが人生を変えられます。