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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 5
2 お互いの違いを認める②

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

育った国や地方の違い
 最近は、国際結婚のご夫婦から相談を受けることも少なくありません。韓国で育った人、日本で育った人、アメリカで育った人、ヨーロッパで育った人、東南アジアで育った人。それぞれの国は、歴史や宗教の違いや体制の違いから、民族性や習慣が全く違います。また、同じ国でも、地方によって、かなり習慣が違います。同郷の人同士のカップルなら、習慣の違いはないでしょうが、育った国が違い、地域が違う者同士が結婚したとき、当然のことながら、生活のありとあらゆる面で、受け止め方や発想の仕方が違います。相手が、自分の想像もできないところで悩んだり、不満をもったりすることがあるのです。

 ただ、そういった面では国際カップルは苦労が多いと思いますが、その二人が、愛情と努力によって互いの距離を縮めて、うまくいったときの家族の姿は、とても感動的で素晴らしいものを感じます。特に、国際カップルの二世には、非常に豊かな才能を見いだすことが少なくありません。

大きな心でお互いの違いを認めよう
 私と相手は違うのだということを、大きい心で認めましょう。相手が自分の思いどおりにならなくても、すぐに、「私の言うことを聞かない」、「私を愛していないんだ」と思わないで、まず、許容しましょう。

 そして、そんな時には、“クオリティタイム”をもつことをお勧めします。“質のいい時間”、つまり、“水入らずの時間”のことです。お茶を飲みながらでもいいし、どこかへ出かけてもいい。二人が穏やかに語り合える時間を、何度も何度もつくって、そこで、自分の半生をしんみりと語ってあげ、そしてまた、相手の家庭事情や生い立ち、そして、今日までやってきた勉強、仕事、趣味や一生の夢のことなどに至るまで、じっくりと聞いてみましょう。そうすることによって、相手の考え方や態度がなぜそうなのかということが理解でき、誤解や不信が解け、相手の気持ちが分かるようになります。そしてまた、相手の素晴らしい面を発見でき、人間性を見直すことができると思います。

◆ ◆ ◆

 最初、三年間は、接ぎ木しようとしても、一つとなるときまでは合いません。家柄が異なり、風習が異なり、礼節が異なった男性と女性が一致するのは何ですか。合わせるようにしてこそ、合うようになります。(『祝福家庭と理想天国Ⅰ』1222頁)


《ポイント!》
一、自分流を無理に押し付けない。
二、自分と相手の違いを認めてあげる。
三、お互いの生い立ちや夢をじっくり聞く。
四、大きな心で相手を受け入れる。

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 次回は、「『ありがとう』の力①」をお届けします。