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『祝福家庭』95号(2019年 冬季号)
倉本正彦先生の講話
「祝福家庭を愛される真の父母様」
〜本人の意思を大事にされる〜

 祝福に関して、認識を新たにさせられた事例を一つ紹介します。
 (6500双の祝福のとき、)韓国人と祝福を希望する人は、韓国に移住が可能な人ということになっていました。それで、前もって写真の裏に、その希望の有無を明記するようにしました。

 3万双においても、お父様は、例によって韓国人と日本人から組んでいかれましたが、日本の女性の写真が足りなくなりました。
 お父様は「もう写真はないの?」とおっしゃりながら、別に重ねてあった写真を見つけて、「あの写真は?」とお尋ねになりました。
 私が「韓国への移住が難しい人たちです」とお答えすると、お父様は持ってくるように指示なさり、「なんだ。よい人、いるじゃないの。どうして韓国人を希望しないの?」と聞かれました。
 そこで「彼女たちは重要な責任分担に就いていて、組織から外せないためです」と答えると、突然、お父様が激しく叱責なさったのです。

 「永遠の相対を決めるのに、なぜ目先の教会や組織の事情を優先するのか!」と。

 しばらく憤りが収まらないほどでした。
 そのことが身にしみて、日本ではそれ以後の祝福において、「写真の裏に希望する国名を明記することでマッチングの枠を狭めることは好ましくない」と判断したのです。「全てお父様にお委ねする」という方針に変わりました。

 しかし現実に、家庭や健康上の事情から海外の人と受けるのが難しい人もいます。
 あるマッチングの場で、私はお父様に「この人は家庭の事情で日本人を希望しています」とお伝えすると、「そうか。じゃあ、日本人と組んであげよう」と快く組んでくださったのです。

 お父様があれほどお怒りになったのは、本人の永遠を決定するのに、そのことに責任を持てない組織の責任者が、“本人の意思ではなく、組織の事情を優先した”ことが問題だと分かりました。
 それ以降、本人が希望する場合は、写真に希望内容を記入するようにしましたが、お父様は希望に沿うようにマッチングしてくださいました。

 私たちは、“祝福は個人の問題であり、公的活動を優先すべき”と考えがちですが、お父様にとっては、「先生の生涯で最も貴いものは祝福である」と語られるように、祝福こそが中心的な目的なのです。

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