コラム・週刊Blessed Life 7
日本中を酔わせた平昌五輪

新海 一朗(コラムニスト)

 平昌オリンピックの日本人選手の活躍に日本中が酔った。特に、羽生結弦のフィギュアスケートは圧巻であった。昨年のけがから無事に復帰を果たすことができるのか。本人を含め、ファンの皆が心配だった。結果は驚異の演技で金。痛み止めの注射を打ちながら演じたとは思えない堂々たる演技だった。すごい若者が日本にはいる。

 スピードスケート500mで小平奈緒がオリンピック記録で金、ライバルの李相花(イ・サンファ)は銀となった。しかし、二人の友情の絆は美しかった。駆け寄って小平はライバルに感謝の言葉を伝えた。見ていて涙が出た。
 高木菜那、美帆の姉妹もスピードスケートで輝いた。パシュートで一糸乱れぬ一体感を見せた日本は、強豪ぞろいのオランダを破って金。マススタートのひと固まりが走る競技では、終始オランダの背後に隠れて走った小柄な高木菜那がゴール直前で抜け出て金を取った。
 とにかく、こんなに楽しく観戦させてもらった冬季オリンピックはない。
 選手たちよ、ありがとう。