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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第12回 取りえのない人間ですが、どのようにしたら才能を伸ばせますか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)


 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「取りえのない人間ですが、どのようにしたら才能を伸ばせますか?」という質問です。

 「私は取りえがない!」「何もできない!」「欠点や課題が多い!」と悩む人がいます。
 しかしこれは何か過去の失敗体験を過度に気にしているなど、自分に対する否定的な思い込みの影響ではないでしょうか。
 一人一人は、神が創造された個性を持っているにもかかわらず、何も取りえのない人など、本当にいるのでしょうか?

 小中学生の頃は、学校で多くの学びを通して知識を広め、さまざまな体験をすることを義務化しています。しかし社会人になるまでに幅広い多くの能力を完璧に身に付けるべき、というわけではありません。

 さまざまな知識や能力を身に付ける基礎力は必要ですが、人は何でも完璧にできるというオールマイティーを目指したとしても、実際には不可能です。
 その学びの中で、自分の活躍できそうな分野を選択してみて、その分野に挑戦することこそが大切なことでしょう。

 何でもできる人を目指すよりも、「美点凝視」という言葉のように、長所など美しい点に目を向けることが必要です。

 どんな人にも「好きなこと」「興味があること」「やりたいこと」「得意なこと」はあるものです。それがたった一つであっても良いのです。その一つに「意欲」が持てることこそ、美点になる場合が多いものです。美点を見いだして伸ばすこと、その美点を磨くこと、まさに「人の強み」を生かすことこそ、やりがい、生きがいにつながります。

 植物の「花」は、どれもが美しいのですが、それぞれ独特な特長があり、同じ物はありません。花の色や形、模様や香りなど、それぞれが全く違います。その「オンリーワンの美しさ」は、神が下さった特長です。

 その花の美しさは、誰かに見せてこそ、その価値が発揮されます。同じように、人間も自分の美点を探して、その美点を他者のために役立てて活用するときにこそ、その価値が発揮されるのではないでしょうか。
 それを仕事に役立てる人もいます。また趣味で生かす人もいます。さらには家庭や地域社会で生かす人もいます。その役割や使命を感じて努力する人は、持てる能力も高まっていくことでしょう。

 企業や組織においても、発展のためとして弱みや課題に着目し、これらを克服しようとする傾向がありますが、それよりもむしろ強みという特長を明確にして、それを伸ばしていくことにこそ、発展する秘訣があるものです。
 その強みを顧客のために、地域社会のために役立てようとすればするほど、顧客や地域社会から支持され、共感されるようになり、結果的に大きく発展するものです。

 「オンリーワン」の特長への理解を深めて人を育てるならば、結果的に地域や業界での「ナンバーワン」になるということです。

 また、組織内でチームを組むにしても、メンバーの強みをフルに生かして育成していく関係づくりこそ、強いチームをつくる要因です。強みを生かせば生かすほど、発展するようになります。

 このように、個人においても組織においても「美点」が大切ですが、さらに「凝視」することも必要です。
 漠然と見るのでは、その本質を見いだすことができません。言葉のごとく、目を凝らして見つめることです。その美点をどのように発揮するのか、どのように磨くのか、どのように生かしていくのかを、さまざまな角度から創意工夫して考えなければなりません。

 壁にぶつかっても簡単に諦めたり不信したりせず、考え抜いて実践し続ける人に成功がもたらされます。
 真の父母様は「継続する精誠」の大切さを強調されます。「継続する」ことによって、能力も高まり超一流になりますし、人間性も高まるものです。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 また、お会いしましょう!

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