2020.10.10 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第10回 夫婦の性格が違い過ぎて悩んでいます
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「夫婦の性格が違い過ぎて悩んでいます」という質問です。
夫婦の関係をはじめとして、親子の関係、職場の人間関係など、人と人との関係性で悩みを持つ人の多くは、「相手との個性の違い」を感じ、それを受け止められずにいるようです。
人間には、「考え方の違い」「性格の違い」「感性の違い」「習慣の違い」「趣味の違い」「嗜好の違い」「価値観の違い」など、多くの違いがあります。自分の判断基準で相手を見るので、「自分とは違う!」という違和感がストレスになってしまうようです。
しかし違うことが本当に不幸の要因となるものでしょうか。
自分の個性を「標準」、または「普通」と考えて、全ての人をそれと比較したら、個性の似通った一部の人を除けば、ほとんどの人が葛藤と分裂の対象になりかねません。人はそれぞれ違った個性を持っていて、全ての人の個性が違うからです。
両手を見ると、右手と左手の向きが違います。
例えば、手のひらが両手とも右を向いていたら、物を持つときに不便です。両手が反対方向で内側に向いているからこそ、物を持ったり、拍手したりすることができます。5本の指の長さも皆違います。違うからこそ、指と指の関わり方によって細かい作業もできるし、複雑な動きにも対応できるものです。手を握るときも安定感があります。
また電気は、プラスとマイナスが一つになったらエネルギーが発生するのであって、プラスとプラスが合わさっても何も生まれません。
このように、神様が創造された人間の身体をはじめ、全ての被造物は違っているもの同士が一つとなり、助け合うようにつくられています。
「違うこと」が悪いのではなく、互いに必要なものとして捉えるべきではないでしょうか。違うものがお互いに「補う」「協力する」「連携する」ことで、単独ではできないことまで可能になります。
人間関係でも同じことが言えるのではないでしょうか。
夫婦を見ても、男女で違いがあります。
陽性(プラス)と陰性(マイナス)では、全く違います。しかし違うからこそ、二人が互いに協力したら、不可能なことが可能になります。
その中でも最も素晴らしく神聖なのは、「子供の誕生」です。子供は夫婦の愛の結晶とも言えますから、夫婦という男女における違いは「愛のために存在する」ということです。
例えば、夫は感情の起伏が激しい性格であるのに、妻は穏やかで温厚な性格であるとします。どちらか一方の基準で相手を見ると葛藤の要因になるのですが、二人をセットであると考えれば「補完する関係」であり、「調和する関係」となります。
男女が結婚して同居生活をすると、今まで気付かなかった違いを発見することがあります。それは意外なことではなく、当然のことです。
男女間の違いは不幸の要因ではなく、むしろ幸福の要因となるのです。互いが自分と同じものしかなければ、協力するとしても、新たに生み出される相互補完的なものはないかもしれません。違うからこそ、助け合えたら新しい可能性が何倍にも広がるものです。ですから、「違いは愛のために存在する」ということです。互いの違いに感謝して、尊重し、受け入れていきましょう。受け入れることこそ、より愛が深まることになります。
また、他人よりも身近な家族、特に夫婦の関係の方が感情的にぶつかりやすいものです。
身近な家族は、愛に対する期待度が高く、もっと愛されたい、もっと理解されたい、もっと良い関係でいたいと相手に期待して、要求しやすいものです。
ですから近い関係であればあるほど相手への期待値が高くなるために、他人に対する時よりも厳しい目で見るようになり、低い評価をしがちです。最も身近な関係であるからこそ、互いの思いを曖昧にはできないからです。
しかし「違いこそ尊い!」と考えて、まずは相手に対する「否定的な目」を「肯定的な目」に変える努力をし、「不満の心」を「感謝の心」に変える努力をしてみましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
また、お会いしましょう!