心安らぐ清らかな音色~癒やしのオルゴール聖歌
第10回「勝利者の新歌

 清らかな聖歌がオルゴール風にアレンジされました。
 祈祷用、睡眠用、作業用BGMにはもちろん、心を落ち着かせたいときや疲れたとき、胎教にもぴったりなコンテンツです。

 聴くと心がじんわり温まる、優しい気持ちになれる、そんなオルゴールの「癒やし効果」と聖歌のメロディーの相乗効果で、あなたの毎日をもっと豊かに。

 今回の曲目は、私たちの聖歌の中で一番古い曲である聖歌5番「勝利者の新歌」です。

 「勝利者の新歌」が真のお父様(文鮮明先生)によって作詞されたのは1947年のことです。その一年前にお父様は神の啓示によって平壌に行かれ、伝道を始めていました。

 その後、牧師らのねたみと当局からのスパイ容疑が重なって1946811日に警察に捕らえられてしまいます。そして100日に及ぶ獄中での拷問を受けたのです。

 獄中で神が用意された出会いがあったのですが、その人物はお父様が誰であるかを悟ることができず、摂理は失敗してしまいました。

 その人物は獄死し、お父様は筆舌に尽くし難い拷問の末、半死の状態で釈放されたと伝えられています。

 お父様ご自身も「出ると、途端に喀血(かっけつ)したね。血を吐きながら霊界の援助で起き上がっていった」と語っておられます。

 そしてお父様は、弟子たちが止めるのも聞かず、そのお体で激しく説教し、断食しながら新しい来教者のために尽くされました。

 そのような命懸けの伝道の日々が続く1947年に「勝利者の新歌」が作られたのです。

 その翌年には“生きながらの死刑”といわれる興南収容所に行かれます。この歌を作られた時のお父様は、明日はどうなるか分からない悲惨な状況におられたのです。けれども、そんな困難な時期に作られたのにもかかわらず、歌詞には暗さの影もありません。

 「勝利者の新歌」の名前のとおり、原文の歌詞には、新栄光、新生命など「新」という字の付いた言葉が10数回も出てきます。これは古い世界とは全く関係のない、神を中心とした新秩序の世界のことを意味しています。

 題名にも使われている「勝利者」という言葉をしみじみと考えます。

 お父様の勝利は目に見えるものからは始まりませんでした。全ての基台が失われたどん底の中で、ただ一人祈り、神を慰めていかれた、その一人のかたの心に既に勝利があった故に、時を経てそれが実りとなっていくのです。

 歴史に刻まれたお父様の、その心情の宝は、聖歌5番「勝利者の新歌」を歌う時、常に私たちと共にあります。(参照:『聖歌のめぐみ』)

 今回の背景画像は、「福寿草」という花を使用しました。花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」です。

 歌詞の中に繰り返し出てくる「自由と幸の歌」の“幸”から、この花にたどり着きました。

 また黄色は、有彩色の中で一番明るい色。堂々と光を放つ太陽のように「解放的」なこの色は、全てに勝利した喜びをイメージしています。

【第1回~第9回はこちらから】
「癒やしのオルゴール聖歌」再生リスト

画像素材:PIXTA