『平和の母』読者の声 35
「覚悟」の連続であった真のお母様の人生をつづった本

 このコーナーでは、真のお母様(韓鶴子総裁)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』を読んだかたがたの感想を随時ご紹介してまいります。
 4月に開催された「感想文コンクール」で佳作に選ばれた作品25点を順次ご紹介します(文責:編集部)。

 最優秀賞6点は『世界家庭』2020年7月号、優秀賞9点は『祝福家庭』2020年夏季号で紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。

 今回は、49歳・男性の佳作受賞作品をご紹介いたします。

「覚悟」の連続であった真のお母様の人生をつづった本

 私たちの家庭は、真の父母様(文鮮明・韓鶴子総裁夫妻)を通して36万双の日韓交叉祝福として家庭を出発させていただきました。

 それゆえ祝福式に参加させていただいた時も、会場の真の父母様を見ながら、「真の父」と「真の母」がおられるので私のような不足な者も「子女」として祝福家庭を出発できるのだという思いが強くありました。

 しかし信仰生活を送りながら、「真の父」のことについて知るための機会や環境はありましたが「真の母」について深く知る機会がなく、このままでは「真の父母」によって始まった私たち自身の「祝福の価値」を深く知ることができないことはもちろん、私たちの祝福結婚を通して生命が与えられた5人の祝福二世たちの価値も正しく知ることができないのではないか?という漠然とした不安がありました。

 私自身、実際の信仰生活においては何の実績もなく、天の前に何ら報告できる立場でもありません。
 しかしながら36万双の交叉祝福を与えていただいた家庭として、「真の母」を正しく知り、本当の意味で真の父母と一つになることのできるまたとないチャンスだと思い、自叙伝を読み進めました。

 自叙伝の内容は、真のお父様(文鮮明総裁)と常に一緒に歩み続けてこられた真のお母様が、例えばアメリカでのワシントン大会や真のお父様のダンベリー収容所への収監などのようないくつもの重要な摂理や局面において、それをどのような心情で捉えどのような行動によって越えてこられたのかについてつづってくださっています。

 そもそもこれは驚くべきことではないのかもしれませんが、それら一つ一つがあまりにも真のお父様と同じ次元で発想し決断してこられた数々であったことをこの自叙伝は教えてくれました。

 例えば、これまで「真のお父様の生涯路程」としてだけ学んできた私の浅い知識では、真のお父様がダンベリー収容所に入られた後の真のお母様は突然全ての責任を一身に背負いどれだけ大変だったろうか?という次元でしか想像できていませんでした。しかしそうした想像は全く的外れであったことに気付かされました。

 実際の真のお母様は、いかなる時も真のお父様と同じ次元で親なる神様の解放のために歩まれているおかたであり、真のお父様がダンベリー刑務所におられる期間も、「統一教会は消え去ってしまう」との外部の反応を意にも介されず、さらには科学の統一に関する国際会議(ICUS)や世界平和教授アカデミー(PWPA)などの世界大会の開催をちゅうちょする内部の声も一喝される真のお母様の歩みであったということです。

 結局は、そうした真のお母様の「神様の独り娘」としての姿があったからこそ、ダンベリー刑務所の期間においても逆に伝道が進み、教会の基盤が強固になったことを自叙伝を通してはっきりと知ることができました。

 一方でそのように真のお父様と同じ方向、同じ次元で歩まれる真のお母様が不思議ですらありますが、お母様の血統やご聖婚前に通過してこられた真のお母様の路程について知ることを通して、その理由を深く理解できました。

 特に祖母、母、孫である真のお母様の三代を通し、愛天・愛人・愛国を実践し体恤(たいじゅつ)してこられたことが「真の母」の土台になっていることも、この自叙伝は分かりやすく教えてくれています。

 それゆえ真のお父様の聖和(逝去)後も、その困難さからすると事業の中止を決断してもおかしくない日韓トンネルおよび国際ハイウェイ構想に再び生命を吹き込んでおられる姿や、真のお父様と人類へのプレゼントとして「鮮鶴平和賞」を設立されている歩みなどを通し、真のお母様によって神の摂理は切れ目なく、逆に発展を続けている内容を確認させられています。

 また単なる事実の確認だけでなく、この自叙伝を通して真のお母様による神様と真のお父様への「孝情に溢れた言葉」の数々が胸に染み込みました。

 本の中には、
 「その胸痛い悲劇を、私たちの世代で必ずや終わらせなければなりません」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』3940ページ)
 「行く道がどれほど困難でも、私の代で復帰摂理を終わらせます」(同114ページ)
 「『命が尽きる日までに、天一国(てんいちこく)をこの地に安着させる』と約束したからです」(同369ページ)

 などの言葉が出てきます。

 表現を変えれば、この自叙伝は人類の母、神様の独り娘として、想像し難い「覚悟」の連続であった真のお母様の人生をつづった本だと言えるのかもしれません。

 最後に、これは少し余談になりますが、自叙伝の中で説明してくださっている「多文化家庭」の話題では、真のお母様が交叉祝福・国際家庭についても、その“痛み”も含め理解してくださっている愛情の深さを感じさせていただきました。

 改めて、真の父母様に与えていただいた祝福と、今まさに真のお母様と同じ時代に生かされている“奇跡”に感謝をささげ、私自身も氏族圏への覚悟や私の使命分野での覚悟をもう一度固め直して再出発していきたいと思います。

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