2020.09.03 17:00
『平和の母』から学ぶ13の人生の道しるべ 12
愛を生活の中心に据える
浅川 勇男
「平和の母」シリーズ第2弾。自叙伝書写の第一人者、浅川勇男氏による「『平和の母』から学ぶ13の人生の道しるべ」をお届けします。
物まね芸人のコロッケさんが真面目に歌う歌があります。
「人間って何だろう?」(作詞:岡田冨美子、作曲:杉本眞人)です。
歌詞がいいのです。
「人間はなぜ生まれるの なんで生きているの どうして愛するの」
「神様が決めたこの人と おまえは結ばれる 神様が決めたこの人が おまえの神様になる」
「神様が決めたこの人が 負けそうになった時 神様が決めたこの人の おまえは神様になれ」
結婚して夫婦となったら、伴侶は「神様となる」というのです。
年末年始になると神社に参拝に行きますが、家の中に夫と妻という名の神様がいるというのです。
そうすると、家庭は夫婦神様が住みたもう家庭神社ということになります。家の玄関におさい銭箱を置いてもいいくらいです。
夫にとって妻は女神様です。だから妻におさい銭をあげて、願い事をしなければなりません。時には、手を水で清めてから妻に触れなければなりません。
妻を神様のように貴く接するのです。妻神様に喜んでもらえば、福運が家庭に到来します。
もし妻神様が子育てで疲れ果て、家事の忙しさで「負けそうになった時」、夫は妻の神様になればいいのです。
神様は親です。親とは父母です。だから夫は、妻の父のように真理を教え、人生の正しい生き方を諭すのです。
冒頭の歌詞にある「人間はなぜ生まれるの なんで生きているの どうして愛するの」という、それらの疑問を全て教え諭すのです。
また神様は母でもあります。それゆえ夫は、妻の母となって無条件にひたすら妻を愛すればいいのです。
母親は赤ちゃんに無私、無償、無条件にお乳を与えます。妻がくじけそうになった時、夫は妻の母神様になるのです。母なる神様になって、お乳を与えるごとく、無私、無償、無条件で妻を愛するのです。
夫婦が互いに神様のように貴く接し、神様となって愛し合ったら、家庭はまさしく神様が住む家庭神社となるのです。
「平和の母」韓鶴子夫人は、天の父母様の天母の愛を人類に注ぐかたです。
つらすぎた歴史を持つアフリカの黒人指導者たちが、無条件に「平和の母」を歓喜して迎える理由はそこにあります。無私の母の愛を感じ取ったのです。
平和の母は語られています。
「私はいつも、愛を生活の中心に据えました。…赤ん坊が泣けば、母親はどんなに疲れていても無条件にお乳を与えますが、そんな無私の愛こそ、最も偉大な愛です。
…子女や家族のため、妻や夫のため、全人類のため、全世界のために生きている、という思いを持ってこそ、自分自身が幸福になれるのです」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』316ページ)
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