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スマホで立ち読み Vol.10
『天一国時代の信仰生活講座』(8)
先祖の功労

前田千代子・著

 「スマホで立ち読み」コーナー第10弾は、『天一国時代の信仰生活講座』です。
 季刊『祝福家庭』で10回にわたって連載され、好評を博した前田千代子講師の「信仰生活講座」を書籍化したものです。千葉中央修練所で長年行われてきた講義のエッセンスが詰まった一冊です。
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第一章 神による召命
3. 召命される者の条件

(四)先祖の功労
 私たちの背後にはたくさんの先祖たちがいます。その中で、善なる功績を築いた先祖たちの功労が、善なる影響を及ぼし、私たちを守っています。導かれている、守られていることを日々感じて生活していますか。霊界は必死です。地上の人に働くことでしか、条件を立てることができません。救いの道がないのです。

 私たちが天の導きを得ることができるよう、今なお協助しています。ですから私たちは、守られ導かれているということを、日々感謝して、生活することが大切です。

 一方で、私たちは先祖が果たせなかったもの、あるいは犯してしまった罪、蕩減(とうげん)をも背負っています。それを清算する使命ももっています。
 良いものも悪いものも両方背負っているのが私たちです。地上が主体ですから、私たちがしっかりしないと、霊界に翻弄されてしまいます。

(五)選民
 選民とは、メシヤを遣わそうとされる神様の摂理のために、貢献してきた人たちを言います。

 神様が私を召命してくださったわけですが、そこにはもう一つ、動機があります。それが真の父母様です。真の父母様が日本をエバ国家、母の国として選んでくださったことです。
 真のお父様は若い頃、日本に来られ、たくさんのご苦労をされました。血と汗と涙を流しながら、「いつか、この日本に神様のために働く青年を立てます」と天に祈られました。
 そして、ご帰国後も日本のために祈り続けられました。この真の父母様の精誠の条件ゆえに、私たちはこの道に来ることができたのです。

 一九八二年七月一日、二〇七五双の祝福がアメリカで行われました。その際、渡米した多くの日本人女性たちが、真の父母様にお会いした感動で嗚咽(おえつ)していました。
 お父様は、アメリカの男性たちに向かって、「お前たち、なぜこの女性たちが泣いているか分かるか? 分からないだろう。それは、先生がこの女性たちのために涙を流して祈ってきたからだ」と語られました。

 私が神様、父母様を慕うよりもっと前から、お父様が私たちを選び、私たちを愛してくださったのです。私たちが今、ここにいるのは、背後に神様の選びと真の父母様の涙と汗と祈りがあったからです。神様と真の父母様が私たちを愛し、選んでくださったのです。

 「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子(みこ)をおつかわしになった。ここに愛がある」(ヨハネⅠ4・10)

 「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである。そして、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実をむすび、その実がいつまでも残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものはなんでも、父が与えて下さるためである」(ヨハネ15・16)

 私たちにとって、これらの聖句はどんな意味をもつのでしょうか。自分に力がある、実力がある、ということよりも、「私は選ばれた者である」ということをはっきりと知らなければなりません。それ以上に素晴らしいことはありません。その一点を私たちは誇りにすべきです。この私を愛し、選んで導いてくださった神様、真の父母様がいらっしゃるのです。

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 次回は「召命された者の立場」をお届けします。お楽しみに!



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