私の心の中にいる神様 30
「大丈夫、安心しなさい、神が成す」

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

「大丈夫、安心しなさい、神が成す」

 天一国青年宣教師としてジンバブエ(東アフリカ)での歩みを終え、日本で伝道路程を歩んでいた時のことです。

 朝はいつもみ言(真の父母様の教え)を訓読をして出発するのですが、その日は、ペアとなる兄弟と、偶然にも同じみ言を読んでいたことが分かり、驚きました。

 内容は「主体と対象が一つになって神様をお迎えすれば、不可能なことがない」というものでした。私たちはそのみ言を胸に、「無私の心情で歩もう」と決意して出発しました。

 街頭に立って間もなくのこと、声を掛けた1人目の男性(大学生)が伝道センターに来てくれたのです。とても素直な青年で、人間関係や人生の問題について学んでみたいという意欲を持っていました。

 実は前日の夜、ジンバブエのチームで“霊界予約”をしていました。みんなで、どういう人に出会いたいかを具体的にイメージし、「その人に必ず会います」と霊界に宣言していたのです。

 その時に描いたイメージは、大学1年生、時間に比較的余裕がある、伝道センターに通いやすい所に住んでいる、人生について真剣に考えている、の4点でしたが、出会った青年がまさにそのとおりの人だったので、びっくりしました。

 ペアとの一体化や兄弟姉妹の精誠の土台で導かれたのだと思います。

 早速、彼に入門の講義を聞いてもらうことになり、私も同席しました。
 ところが、一緒に講義を聞きながら、「いや、あまりにもうまくいき過ぎている。最後の最後で断られるのではないか」という不安が湧いてきたのです。
 ネガティブな思考はダメだダメだと、必死で押し殺すのですが、不安は消えませんでした。

 その瞬間、「自己牧会プログラム」の「自覚を取り戻す」ワークを思い出しました。
 このワークは、心配事などに心が支配されそうになったとき、意識を「今ここ」に置いて、自覚を持って目の前のことに集中するというものです。
 そうすると、今この瞬間には何の不安も恐れもなく、平安そのものであることに気付くことができるのです。

 私は早速、「自覚を取り戻す」ワークをしました。
 「私は今、講義を聞いている」
 「講師のそばには花が飾ってある」
 「隣には、さっき出会ったばかりのゲストが座っている」
 などと、目の前のことを一つ一つ、自覚をもって見、聞くようにしました。
 すると、それまで以上に講師の姿が鮮明に見え、声もはっきりと聞こえてきて、同時に自分の心に平安が訪れてきたのです。

 その時、良心の声を感じました。
 「大丈夫、安心しなさい、神が成す」

 その言葉は、決して自分から出たものではありませんでした。
 すっと肩の力が抜けて、それからは全てを委ねて、リラックスしながら講義を聞くことができました。
 その日、ゲストは講義に感動し、受講が決定しました。

 全てを委ね切った時に神様が働くというのは、理屈では分かっていましたが、そもそも「全てを委ねる」というのは難しいものです。

 「自己牧会プログラム」はその方法、近道を教えてくれる、とても実践的なプログラムです。
 これからも伝道に生かしていきたいと思います。

(天一国青年宣教師 男性 20代)

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 次回(8月22日)は、「囚(とら)われを手放すと見えてきた父の愛」をお届けします。


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