私の心の中にいる神様 29
息子に働く神様に導かれる

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

息子に働く神様に導かれる

 高校時代の友人Aさん(男性、60代)と、数年前から交流するようになりました。

 昨年暮れに会った時、Aさんは、その2年前に夫婦で洗礼を受けたこと、毎日曜日に礼拝に参加していること、教会の仕事を手伝っていること、2人の娘も共に夫婦で洗礼を受けていることなどを話してくれました。

 私は彼が信仰を持っていることに加え、地元では名士と言われる存在になっていたので、ダイレクトにみ言を伝えることを躊躇(ちゅうちょ)していました。まずは、時事問題などで交流しながら平和大使になってもらおう、などと考えていたのです。

 そんな中、息子(大学1年)から友人伝道について相談を受けました。

 息子は、「今度、その友達を家に連れてくるから、お父さんに話をしてもらいたいんだ。僕は、自分が二世であることをはっきり言うつもりだよ」と言うのです。
 そして、「お父さんも伝道するときは、自分が何十年も前から献身的に歩んできたことを率直に話すべきだ」と言ったのです。

 この言葉に深く反省させられた私は、早速Aさんに「神様の話しをしよう」と言ってアポを取りました。

 信仰を持った人と話をする時は、ともすると宗教論争になりがちです。
 そのため私は、彼と会うまでの期間、
 「Aさんの良心さん、元気ですか! 私はAさんにどんなサポートをしてあげられますか?」
 などと彼の良心に語り掛けながら、良い交流ができるよう準備をしました。

 そしてAさんに会った時、家庭連合(世界平和統一家庭連合)の信仰を持っていることを伝えました。彼は驚いていましたが、話が進むにつれて自身の悩みをポツポツと打ち明け始めたのです。こちらが率直になったことで、心を開いてくれたのだと思います。

 その夜、息子と一緒に風呂に入りながら、「お前に働く神様が道を開いてくれた」と報告すると、息子ははにかみながら、私のお腹をつついてきました。

 その後、Aさんは、跡取りとして自分の会社で働く息子との意見の食い違いなど、誰にも言えない葛藤の核心部分をLINEで伝えてきました。

 私は「自己牧会プログラム」で学んだ内容をもとに、Aさんに返信しました。

 「意見が合わず気まずい気持ちになるのは、『自分が正しい、お前はまだ若い!』という、相手を否定する気持ちが隠れているからじゃないかな。
 そういう時は、息子さんが生まれてきてくれた時の喜びや、元気に成長してくれた喜び、跡を継ぐことを決意してくれたことへの感謝などを思い出してみたらいいよ。
 もし息子さんを否定する気持ちが湧いてきたら、自分の中の良心と語らう時間を持ってほしい。遠くにいる神様ではなく、自分のそばにいて、自分のことを一番知っている神様が良心なんだ。きっと何かを教えてくれるはずだよ」

 するとAさんは素直に、「やってみる!」と受け止めてくれたのです。

 Aさんの伝道は緒に就いたばかりですが、良心と二人三脚で取り組んでいきたいと思っています。

(男性 60代)

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 次回(8月15日)は、「大丈夫、安心しなさい、神が成す」をお届けします。


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