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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第3回 何事にも自信がなくて不安になりますが、どうしたら良いですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)


 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「何事にも自信がなくて不安になりますが、どうしたら良いですか?」という質問です。

 同じ努力をしても、実りやすい人と実りにくい人がいます。その原因の一つに「自己イメージ」の違いがあります。

 自己評価が高い人は努力が実りやすく、自己評価の低い人は実りにくい傾向があります。何事に対しても「自分にはできない、難しい、能力がない」と不安になる人がいますが、それは才能や能力があるかないかという問題の前に、「自己評価の低さ」という課題があることに気付くことが必要です。

 反対に、自己評価が高い人の特徴は何かというと「自尊感情が高い」という点です。
 自分の個性に対して誇りと尊敬心を持ち、自分に対して信頼感を強く抱いています。信じる心が強いので、成功するまで諦めません。他者との関係も信頼関係を築きやすい傾向があります。

 では、どのようにしたら自尊感情が低い人も高めることができるでしょうか。

 自尊感情を高めるためには、一般的に「褒められる」「評価される」「成功する」などの体験が必要と考えます。
 しかし「あなたはスタイルが良い」「あなたは頭が良い」「あなたは成功者だ」などの褒め言葉は、「誰かと比較して」ということが前提となっています。無意識に人と比較して判断する傾向がありますが、幸せは比較競争して勝ち取るものではありません。

 自尊感情が低くなる原因は、人と比較し過ぎることです。
 周りの人よりも頭が良いのか、運動神経が良いのか、どこに就職したのか、幸せな家庭を築いているかなど、周りの人と比較対照して自分の価値を決定する傾向があります。
 すると自分の欠点ばかりが気になる人は、周りの優秀な人ばかりが気になり、自尊感情はさらに低くなります。

 欧米型の学校教育では、個性を重視して個人の才能を生かす飛び級ができます。
 日本の義務教育では、誰もが進級できますが、飛び級はありません。進級できても、画一化、平均化された教育は、授業についていけない「落ちこぼれ」や「浮きこぼれ」を生む原因にもなっています。

 日本では「和」を乱すことを嫌う傾向があるので、みんなと違うことを個性として受け止めるどころか、劣等感になることもあります。

 そして「みんな」というのは、「社会の秩序」「社会の目」「社会の常識」を軸にした捉え方なので、「社会の役割を果たしている=価値がある」と考える傾向があります。

 良い学校に入り、良い会社に就職し、高い給料をもらい、良い家庭を築き、良い社会人になることこそ、価値があると考えがちです。

 しかしながら社会の役割が価値を決定するものなのでしょうか?

 自然界の美しい花々は、比較したとしてもそれぞれが違った美しさがあるので、美しさの順番を付けることはできません。同じように、人間の個性は唯一無二の尊い存在であり、価値の優劣や順番を付けることはできません。
 能力の高低で価値が決定されるのではないからです。神から見たら全てが最高傑作として尊く見えるはずです。

 ですから人の目や評価を恐れることなく、神の目で自分を見つめ、自分を信じること、等身大の自分を受け入れること、自分の個性を発見して自分を好きになることが必要です。
 自尊感情の原点は、「私は神様の子女である」という誇りと尊厳性です。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 また、お会いしましょう!

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