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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第1回「怒りやすい性格はどのようにしたら変えられますか?」

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回から「ほぼ5分でわかる人生相談Q&A~幸せな人生の極意!」がスタートします。性格や仕事、結婚や家庭、さらには生活の中で直面するさまざまな悩みや疑問に簡潔にお答えしてまいります。

 さて今回の質問は、「怒りやすい性格はどのようにしたら変えられますか?」という質問です。

 感情は物事に対するそれぞれの受け止め方、思考パターンによって決まります。つまり感情は自分が引き起こしているものなのです。

 どんな考え方をすれば怒りを感じやすいかというと、「〜すべき」「〜しなければならない」「〜してはいけない」という考え方です。

 例えば、「静かにすべきなのに騒いでいる!」「勉強しなければならないのにやらない!」という思考です。

 人に対して100パーセントを期待する完全志向であり、そこには相手に対する「甘えと要求」や「裁きの心」があります。期待値が高過ぎると現実とのズレが生じやすくなって、ズレの分だけ怒りが大きくなります。

 イライラしている本人は自分を被害者のように感じているかもしれませんが、現実的ではない期待を抱き、不一致を起こしているのは他ならぬ自分自身であることが多いのです。また自分に余裕や自信がないことが相手や環境に対しての過剰な期待を持つことにつながり、その期待と現実の不一致の違和感が怒りとなります。

 聖書には次のような聖句があります。

 「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える」(コリント人第一の手紙 第13章4~7節)

 このように「要求の心を耐え忍び、寛容であること」が強調されています。そこで、イライラの解消のためには、期待値を下げられる事柄に対しては少し下げれば良いでしょう。「〜すべき」ではなく、「〜してほしい」「〜したい」「〜だったらうれしい」などに置き換えてみたらどうでしょうか。

 期待値を下げたら、少し怒りが小さくなります。また、怒って感情的になっているときは、たいてい事実と感情がぐちゃぐちゃになって、「〜に違いない」「〜はずだ」という思い込みや根拠のない妄想に基づいていることが多くあります。

 怒りやすい人の特徴は、自分の本当の気持ちを表現せず、相手に指示・命令しようとすることです。

 例えば、部屋を散らかしている子供を見て、「片付けなさい!」と感情的に言う場合があります。

 感情的に命令されると、子供はたとえ自分に問題があったとしても感情的に反発してしまいがちです。ですから、そのような言葉を発する前に、散らかっている「事実」を伝えて、「片付けてくれるとうれしいんだけど…」という「自分の気持ち」を伝えることができたら、相手は冷静に受け止めることができます。

 それでは、怒りをコントロールして表現する四つのステップを紹介いたします。

 第一に、「事実を伝える」ことです。
 できるだけ主観を入れず、具体的な状況や相手の言動を伝えます。

 第二に、「自分の本当の気持ちを伝える」ことです。
 素直に、今困っていること、心配している自分の気持ちを伝えます。

 第三に、「自分の欲求・願望を伝える」ことです。
 自分の願いを、命令ではなく「提案」として相手に伝えることです。その提案は相手に受け入れられない場合が多くあります。しかしその時も感情的になるのではなく、内容を変えて再提案すればよいでしょう。

 第四に、「相手に選択してもらう」ことで次のステップに進むことができます。
 怒りの感情をコントロールするために参考にしてみてください。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 また、お会いしましょう!

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