https://www.kogensha.jp

『愛を育て、幸せをつくる結婚』~あなたにお勧めする祝福結婚(3)

 『愛を育て、幸せをつくる結婚』を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書は、「そもそも結婚ってすべきものなの?」「結婚はしたいけれど、自信がない」という青年男女に向けて、まずは「祝福結婚っていいかも」と思ってもらえることを目指してまとめられています。
 20~30代のかたがたに、家庭連合の結婚観について知っていただくきっかけにもなる書籍です。

世界平和統一家庭連合 「結婚と家庭」研究チーム / 編

(光言社・刊『愛を育て、幸せをつくる結婚』より)

第一章「結婚」をお勧めする理由
(2)「一人の人生」と「二人の人生」

 最近はあえて結婚をせず、ずっと独身でいたい、という人が増えているようです。独身生活における喜びは、「私自身の満足」や「自己目標の実現」にあります。そうしたもののためにお金や時間をどの程度、どのように費やすかは自由であり、自分一人で決められます。

 結婚すれば、そのようなお金や時間を、自分以外のことのために投入しなければならなくなるでしょう。時間やお金の使い方だけでなく、あらゆることに対して自分一人で決定できなくなります。さらに、相手の人生や家族の将来のことまで考えなければなりません。

 独身生活の立場から見れば、結婚生活というのはかなり不自由なもののように思えるでしょう。一人でいても、「楽で便利な生活」ができる現在の社会環境の中で、「わざわざ結婚しなくても」という人が増えているのも、ある意味で当然のことかもしれません。

 しかし、そのような「楽で便利で自由な生活」が「人間としての本当の幸せ」をもたらすものではないのです。

 元埼玉県教育委員長の松居和(かず)氏は、著書『なぜわたしたちは0歳児を授かるのか──親心の幸福論』の中で(結婚や子育てを通して)「人間は本来、不自由になることに幸せを感じてきました。それを『絆(きずな)』と呼ぶのです。……絆は、時に面倒に感じることがあります。でも、人間は本来、頼りあい、信じあい、絆をつくり、心を一つにし、幸せを感じるようにできています」(9ページ)と語っています。

 二人で生きる人生には大変なことも多いでしょうが、自己の目標の達成や欲求の充足、自分の自由や満足、成功よりも、もっと大きな生きがいや喜び、幸福感があるのです。

 美しい景色を見れば、それをパートナーと一緒に見たいと思い、素晴らしい映画を見れば、その感動をパートナーと分かち合いたいと思う。美味(おい)しい食事をすれば、そこへ家族を一緒に連れて行きたいと思う。それが結婚して家庭を持った人の喜びであり、幸せなのです。

〈第一章のポイント〉
・私たちの幸福感を左右するのは、良い人間関係を築けるかどうか。
・人間関係の出発は家族から。その家族の出発となる結婚を、どのようにするかが重要。
・結婚をして二人の人生を生きることは、不自由も多いが、その中でこそ得られる喜びや幸せがある。

---

 次回(726日)は、「ゴール? それともスタート?」をお届けします。


◆『愛を育て、幸せをつくる結婚』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ