自叙伝書写 感動体験集
第36回 夫が優しくなり、夫への思いやりが湧きました

(大阪府 女性)

 書写をして1カ月くらいたったある日、私が掃除機を掛けている間に、足の悪い主人が買い物に出掛けていって、帰ってきたと思ったら、「誕生日おめでとう!」と小さなバラの花束をプレゼントしてくれました。その日は、ちょうど私の誕生日だったのです。

 結婚して40年、主人からバラの花束をもらったのは初めてで、「うれしい、ありがとう!」と言いながら、自分では何が起きたのだろうと思いましたが、その時、もしかしたら書写のせいなのかなと思いました。

 それから1週間後のことですが、東京で働いている息子が家に帰って来ました。ちょうどお彼岸だったので、一緒にお墓参りに行くことにしました。息子がお墓参りに行くのは10年ぶりでした。お墓参りをしながら、先祖の話をしたところ、息子も関心をもって聞いてくれたので、主人はとても喜んでいました。

▲沖縄の海

 いろんな話をする中で主人が「沖縄の海を見に行きたいんだ」という話をしていたら、息子が「じゃあ、来年、3人で沖縄に行こうよ!」と言ってくれたのです。主人は7年前に脳梗塞になり、仕事もできなくなり、ずっと家にいる生活だったのでとても喜びました。

 それから、また1週間後、私は家事も頑張り、夫の世話もしているけれど、夫が脳梗塞になって、どんなにつらかっただろう、仕事もできなくなって、どんなに寂しかっただろう、どんな気持ちで過ごしていたのだろうかと、ふと今まで主人の身になって思いやることがなかった自分に気付きました。申し訳なくて、申し訳なくて、涙を流して悔い改めました。

 書写を通して、先祖を喜ばせたい、主人の願いもかなえてあげたい、自分の心も変わりたいと願いながら書写を続けてきましたが、全て願いのとおりになりました。

 文鮮明先生の言葉には、魂があり、愛があります。書写を通して、私の心に写し込むことができますし、相手も変わるのだということを実感しました。

 これからも、心を込めて書写を続けていきたいと思います。