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心のあり方 46
神様のメッセンジャー

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第11弾、『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』より)

第十二章 一つの岩、一瞬の風にも神様の息遣いが隠れている

神様のメッセンジャー

 三番目は、神様のメッセンジャーだ、ということです。神様は、汚れなき自然を通してメッセージすることがあります。このため、心の門を開くと、自然の声を神様のおさとしとして聞くことができるのです。文鮮明(ムン ソンミョン)先生はこのことを語られています。

 「自然は神様が下さったものです。神様は自然を通して私たちに語りかけます……私たちは自然に帰り、自然が話す声を聞かなければなりません。心の門を開き、自然の声に耳を傾けるとき、自然の中から伝わる神様のみ言(ことば)を聞くことができる……」(自叙伝185ページ)

 生涯何度も牢獄に入られましたが、最悪の環境の中で、神様に出会えたのは、南京虫やシラミを通して神様のメッセージを受け止められたからです。

 「世の中にシラミやノミを好きな人はいないでしょう。しかし、監獄ではシラミやノミも貴重な話し相手になります。南京虫やノミを見る瞬間、ふと悟る啓示がありますが、それを逃してはなりません。神がいつ何を通して語られるか予測できません。南京虫やノミであっても貴く思って調べてみることができなければなりません」(自叙伝102ページ)

 私たちも、お祈りしたあと、心を素直にして自然万物を観れば、そこに、神様の声を聞くことができるのです。

 自然万物にも心があって、私たちに何かをささやきかけているようです。こんな話があります。

 花に関心がない青年がいました。花を粗末に扱っていたのです。仕事の関係で部屋に花を飾っても心を込めませんでした。ある日、花を飾ったあと、もう一度、誰もいない部屋に入って、仰天したそうです。「向きを変えてー。向きを変えてー」と言う女性のか細い声が聞こえたからです。

 部屋には誰もいません。「いったいどこから聞こえてくるのだろう?」。声の主を探してみると、驚いたことに、壁際に活けてある花が叫んでいるではありませんか。よく見ると、咲いた花が壁に向いて置かれていたのです。

 「これでは、人を喜ばせてあげられないよー、だから向きをかえてー」と叫んでいたのです。青年は、涙を流して自分の心の粗雑さを悔いたそうです。

 そして、「すまなかったね」と言って、向きを変えてあげたのです。花は言いました。「ありがとうー、ありがとうー」。

 おそらく、神様は花を通してこの青年を諭したかったに違いありません。「花を粗末に扱うように、人も粗末に扱ってはならない」と。

 この本を読んでいるあなたも、一度、家財道具に聞いてみたらいかがでしょう。

 「私が家の主人で、しあわせですか?」と。

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 「心のあり方」は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。


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