真理とは、「実体み言」である天地人真の父母様
第10回(最終回)み言を「原理」に基づいて解釈しなければならない

教理研究院

 今回は「〝真理〟とは何か」について真のお父様のみ言から考察してみます。独り子(文鮮明総裁)が語られるみ言と、独り娘(韓鶴子総裁)が語られるみ言は、いずれも神から出てきているみ言であり、矛盾はありません。しかしながら、〝矛盾しているのではないか〟と考える人もいることから、以下、この問題について論じてみることにします。
 なお、これらの内容を総合的に理解し把握するためには、「真の父母様宣布文サイト」の掲載文や映像をごらんください。
 注:真の父母様のみ言や『原理講論』『統一思想要綱』からの引用は「青い字」で表記しています。

※『世界家庭』(天一国7年天暦12月)2020年2月号より転載

四、真理のみ言は、「真の父」と「真の母」から出てくる

(4)み言を「原理」に基づいて解釈しなければならない

 み言は、神と完全一体となった天地人真の父母様から出ているために、そこに本質的矛盾はありません。もし、矛盾あるいは多様性があると考えるなら、それはみ言の理解不足からきているものにほかなりません。私たちはみ言を理解するとき「原理」(統一理論 )をベースにして解釈することで、その本質的な意味を酌み取って、両者のみ言を和合統一させて理解しなければなりません。そうしなければ、家庭連合にも分派・分裂が生じることになりかねません。『原理講論』は、次のように論じています。
 「聖書はそれ自体が真理なのではなく……その真理の重要な部分が、ほとんど象徴と比喩によって表現されている。したがって、それを解釈する方法においても、人により各々差異があるので、その差異によって多くの教派が派生してくるのである。ゆえに、教派分裂の第一原因は人間にあるのではなく、聖書自体にあるので、その分裂と闘争は継続して拡大されるほかはない。したがって、新しい真理(「原理」)が出現して、象徴と比喩で表現されている聖書の根本内容を、だれもが公認し得るように解明しない限り、教派分裂とその闘争の道を防ぐことはできない」(170ページ)

 このように、新しい真理である「原理」に基づいて聖書のみ言を解釈するとき、教派が分裂していく道を回避することができるのです。
 それと同じように、家庭連合においても「原理」(統一理論 )に基づいてあらゆるみ言(独り子のみ言、独り娘のみ言)の本質的意味を酌み取り、和合統一して解釈することで、み言に多様性が残らないようにしていかなければなりません。もしみ言に多様性が残るなら、家庭連合にも分派・分裂が生じることになります。ゆえに、従来のキリスト教と同じように、「み言を解釈する方法においても、人により各々差異があるので、その差異によって多くの教派が派生してくる……教派分裂の第一原因は人間にあるのではなく、み言それ自体にある」と言われないようにしなければならないのです。
 それゆえ、真のお父様は、原理の本(『原理講論』)を中心にみ言を勉強しなければならないと、次のように忠告しておられます。
 生命を育ててあげる内容はみ言です。二十一日修練を受け、四十日修練を受けたからといって、統一教会の教会員であると考えたら大きな誤りです。原理の本を中心として勉強しなければなりません。自分が感じたことを、原理の本とともに胸にしまっておくようにすれば、いつでも自分の証(あかし)をすることができます。原理の本で恩恵を受けたことを伝えるのです」(天一国経典『天聖経』259ページ)

(注:真のお父様は、「統一原理」「勝共理論」「統一思想」の三つをもって統一理論と言われた。お父様は、この統一理論に基づいてこそ、み言が理解できると語っておられる)