2020.03.30 22:00
自叙伝書写 感動体験集
第29回 離婚覚悟が、書写の継続で夫婦円満・兄弟円満に
もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
第5弾は、「自叙伝書写 感動体験集」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
私は、ある時から主人のことが大嫌いになってしまいました。顔を見るのも、同じ家の空気を吸うことも嫌でした。子供たちが自立したら離婚することも考えました。これでは駄目だと思い、夫婦仲を良くする勉強会に通ったりもしましたが、主人を拒む気持ちは変えられませんでした。
そんな時、自叙伝書写の勉強をさせていただくことになったのです。
書写は3年くらい続けていると思いますが、なかなか主人を拒む気持ちは変わりませんでした。ところが、去年の暮れくらいから少しずつ主人を受け入れようと思えるようになりました。
主人は怒ると、口癖のように「お前はおかしいんじゃないか。どこが悪いか検査してこい!」と暴言を吐きます。もちろん主人を怒らせるのは私ですが、そう言われると「あなたの方がおかしいんじゃない?」と心の中で思っていました。
去年の暮れ、主人の「検査してこい!」という言葉に対して、本当に検査に行ってみました。今考えれば、その頃から主人は変わってきた気がします。
2カ月程前の金曜日、書写会のスタッフのかたと楽しくお話しして帰る時、携帯を見ると、30分程の間に主人からの連絡が5、6回ありました。慌てて電話してみると、私からの連絡がなかったことに激怒していました。
以前でしたら「バカじゃないの?」と心の中で思っていましたが、なぜかその時は「はいはい、気の済むようにいたします」と思い、言われたことを片付けました。すると、いつもならまたメールが来たり、帰ってからも小言があるのですが、その日は何もなくご機嫌でした。
それから主人は、本当に優しくなりました。不思議なことは、主人が子供たちに何か言うと、以前は「あんなこと言わなければいいのに…」とか、「あんな言い方しなければいいのに…」と思っていましたが、「主人も子供たちのことを愛しているのだな」と思えるようになりました。
すると、息子(21歳)と娘(18歳)が本当に仲良くなりました。以前は、ちょっとしたことで、お互いを嫌っていた兄妹でしたが、最近はお互いのことを思い合えるようになったようです。
例えば、息子が帰りに妹の好きなお菓子を買ってきたり、妹が分からないことがあると自分の友達に聞いて調べてくれたり、妹の誕生日のプレゼントを随分前から考えて準備したりするようになりました。すると娘が「最近、本当に大切にしてもらっていると思えてうれしい。この家に生まれてきて良かった」と言ってくれました。
私は、あれほど拒んでいた主人のことを、どうして受け入れようと思ったのか考えてみました。
それは多分、以前、浅川勇男先生のお話を伺っている時に「主人のことを受け入れてみようかな?」という思いが頭をよぎったことがきっかけだと思います。そして書写を続けていく中で、「受け入れてみようかな?」が「受け入れてみよう」「受け入れたい」「受け入れることに決めた」と心が変わっていったように思います。
「証し」というものは、すぐに頂ける場合もありますが、もしかすると、自分の本質に近いものは時間がかかるのかもしれないと思いました。でも、自叙伝書写を続けていれば良いことがあると分かりましたので、これからも感謝しながら続けさせていただきたいと思っています。