2020.01.26 22:00
統一原理127のポイント 45
三大祝福復帰の現象から、現代が終末であることを説明してください
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第三章 人類歴史の終末論
44 三大祝福復帰の現象から、現代が終末であることを説明してください。(『原理講論』、150~156ページ)
[神の第一祝福復帰の現象]
1 堕落人間の心霊復帰
アダムとエバが神と一問一答した段階から、堕落によってその子孫たちは神を知らないところまで落ちてしまいました。復帰摂理の時代的な恩恵を受けるようになるに従って、漸次その心霊が復帰され、今日、多くの信徒たちが神と霊通するようになりました(使徒二・一七)。
2 本心の自由復帰
人間は、堕落によってサタンの主管下におかれ、本心の自由が拘束されるようになったので、神の前に出ていくことのできる自由を失いました。ところが、現世に至っては、肉体の生命を捨ててまでも本心の自由を求めようとする心情が高められ、神の前に自由に出ていける時代に入っています。
3 創造本然の価値性復帰
人間の創造本性は天を中心として縦的に見るとき、各個性体は、最も尊い天宙的な価値をもっていますが、堕落することにより、このような価値を失ってしまいました。ところが、現代に至り、民主主義思想が高潮して、奴隷解放、黒人解放、弱小民族解放等を主張し、人権擁護、男女平等、万民平等を叫ぶことによって、創造本然の個性の価値を最高度に追求するようになりました。
4 本性の愛の復帰
堕落によって人間は、神との縦的な愛の関係を断たれ、人間同士の横的な愛も切断されました。今日、博愛主義思想が高潮してくるに従い、漸次その本性愛を探し求めてきています。
[第二祝福復帰の現象]
アダムとエバは、真の父母として完成し、善の子女を繁殖して、善主権の世界を成就すべきでした。しかし、彼らは堕落して悪の父母となり、全人類は悪の子女となったことにより、悪主権に拘束された世界をつくってしまいました。神は宗教を立てて内的なサタン分立の摂理をされ、闘争と戦争による外的なサタン分立をすることにより、内外両面における主権復帰の摂理をしてこられました。
1 文化圏発展史
神は堕落人間に聖賢たちを遣わされ、善を指向する人間の本心に従って、宗教を立たしめ、文化圏を起こしてこられました。歴史上、数多くの文化圏が形成されましたが、時代が流れるに従い、互いに融合、吸収され、現代に至っては世界がキリスト教を中心として一つの文化圏を形成し、人類の真の父母であられるイエスと聖霊を中心として、全ての人間が善の子女の立場に立つことにより、神の第二祝福復帰の現象を見せています。
2 国家興亡歴史
神は、より善なる主権をして、より悪なる主権を滅ぼさせながら、漸次、天の側の主権を復帰なさる摂理をしてこられました。したがって、復帰摂理の目的を成就するためには闘争と戦争という過程を経なければならず、善主権が悪主権を滅ぼすことは善となります。
このサタン分立のための闘争歴史は、個人より、家庭、社会、そして国家へと、天の側の基台を広め、今や、天の主権を立てようとする民主主義世界とサタンの側の主権を立てようとする共産主義との二つの世界に分立されています。
結局、サタンの世界は永遠に滅び、天の側の主権のみが永遠なる神の単一主権として復帰されます。このように善悪二つの主権の歴史路程が交差するときを終末といいます。
[第三祝福復帰の現象]
人間は堕落することにより、内外両面の主管性を失ってしまいました。内的主管性は、心情的主管性を意味します。完成した人間は、被造世界に対する神の心情と同一の心情をもって、被造世界に対し愛を与え、美を受けることで心情的な主管者となるようになっていました。宗教、哲学、倫理などによる神の復帰摂理によって、堕落人間の心霊は、漸次開発され、現代に至って、心情的な主管者の資格を復帰しつつあります。
外的主管性とは、科学による主管性を意味します。現代において、科学の発達は最高度に達し、安楽な生活環境ができています。
今日において、国家形態は一つの主権機構、世界政府を模索する段階に来ており、経済的には世界共同市場をつくり、交通通信機関は時間と空間を短縮させて、地球を一つの庭園のような環境にさせています。また、異民族同士が四海同胞の兄弟愛を叫び、今や天宙的理念をもたれた人類の父母であるイエスが再臨すれば、全人類は一つの大家族を形成することができるのです。
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次回は、「キリスト教が復帰摂理歴史の中心となった理由を説明してください」をお届けします。