2020.01.15 12:00
スマホで立ち読み Vol.4
『ダーウィニズムを超えて~科学の統一をめざして』
「スマホで立ち読み」コーナーで取り上げる第4弾は、統一思想研究院が贈る『ダーウィニズムを超えて~科学の統一をめざして』です。
ダーウィンの『種の起源』発表から150年。「進化論」は生物学にとどまらず、社会問題、政治問題などさまざまな分野に大きな影響を与えてきました。本書は進化論を批判するとともに、「新創造論」としての新たな見地を提言しています。
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大谷 明史・著
第一章 進化論を超えて
(二)生物はデザインされたものか
(5)被造物の設計図としてのロゴス
現代の生物学によれば、生物の形質は細胞の核の中にあるDNAのもつ遺伝暗号によって決定されることが明らかにされた。つまり、キリンの長い首も、われわれの複雑な目も、クジャクの美しい羽も、遺伝暗号として、設計図が与えられているから、そうなったのである。
科学者は遺伝暗号の存在を明らかにしたが、遺伝暗号は、人間の医学者、化学者、物理学者、生物学者、そして芸術家などが、はるかに及ばない内容を備えている。これを偶然に生じたと考えるのは非科学的で非合理的である。人間の知性をはるかに超えた存在、すなわち創造主の言(ロゴス)である設計図またはデザインが、DNAの暗号として、細胞の中に宿っていると見るほうが科学的で合理的である。遺伝子の研究において著名な村上和雄も、DNAの暗号について次のように述べている。
これだけ精巧な生命の設計図を、いったい誰が、どのようにして書いたのか。人間業をはるかに超えていて、まさに奇跡と言わざるを得ない。この自然の偉大な力「サムシング・グレート」によって、私たちは生かされている。(村上和雄、産経新聞、二〇〇二年四月七日)
村上の言う「サムシング・グレート」とは、もちろん神にほかならない。さらに最近になって、アメリカではインテリジェント・デザイン理論(Intelligent Design Theory)が脚光を浴びている。これは「生物の進化は突然変異と自然選択では説明できない」とダーウィニズムに異議を唱えるものであり、「自然界の中に知性あるもののデザインが働いていることを科学的事実として認めるべきだ」という見解である。デザインを認めれば、デザイナーは誰かということになる。したがってこの理論は、進化論を克服し、神による創造に道を開くものである。
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「スマホで立ち読み Vol.4」での『ダーウィニズムを超えて~科学の統一をめざして』の連載は今回が最終回となります。
ご愛読ありがとうございます。続きは、ぜひ書籍でご覧ください。