2018.02.07 12:00
家族の絆づくり 1
一緒に暮らす家族、離れて暮らす家族
ナビゲーター:阿部 美樹
あなたの家族は何人?
「2.39人」、この数字は現在(2013年統計)の日本における平均世帯人員です。1950年代は「5人」でしたが、次第に減少しています。
三世代同居で愛を育む大家族が理想だと考えますが、現実は核家族化や独居化が進んでいます。一人暮らしの高齢者は1980年に約88.1万人でしたが、2010年には約479.1万人となり、30年で5倍以上に増えています。家族の形態が変化する中で何が変わったのでしょうか?
なぜ家族は一緒に暮らすの?
人の正式名称は「人間」というように、「人との関わり・交わり」の中で生きるようになっています。誰もが一人では生まれることもできず、生むこともできないように、生命の根底には親子関係や夫婦関係が大前提になっています。
また、「三つ子の魂百まで」といわれるように、幼少期の体験が人生に大きな影響を与えます。その間、最も影響を受けるのが「家族」の存在です。
家族が一つに調和すれば愛と喜びを感じ、葛藤と衝突が多ければ苦痛と悲しみを感じます。一つになれないことを恐れて離れれば「薄い・浅い人間関係」となり、愛が育まれません。より多くの交わりをもってこそ、「深く・濃い人間関係」となり、愛が育まれていくことでしょう。