「幸せな結婚」を考える 15
第4章 愛の成長
心の成長は愛の成長

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第4弾は、『「幸せな結婚」を考える』を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。

ナビゲーター:長岡 高史

 世の中を見渡せば、体は大人でも心が育っていない人を多く見かけます。一流大学を出ながらも、人とのコミュニケーションが図れない、難しい方程式は解けるけれども、人の心が分からない、といった具合です。

 幸せな結婚を考えるときに、今まで主に論じられてきたのは「いかに愛される私になるか」という内容でした。そのために男性は「経済力」を求め、女性は「美」を追求したのです。

 しかし、本当の幸せのためには、それ以上に「愛する私になること」が重要なのです。相手に「愛し得る要素」を求めるのではなく、どんな人でも「愛せる器」が求められるのです。

 それではいかにして「愛の器」は広がるのでしょうか。

 統一原理では「愛」の成長段階は、「子女の愛」「兄弟姉妹の愛」「夫婦の愛」「父母の愛」と4段階を経ると説き、その四種類の愛の世界を「四大心情」という言葉で表します。

 一般的にも、教育心理学などで「心の発達段階」といわれたりもしますが、ここでは特に「四大心情の育成」という観点から、心の成長過程と結婚に求められる愛のレベルについて、紹介したいと思います。