https://www.kogensha.jp

統一原理127のポイント 39
堕落性本性を定義し、分類して説明してください

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第二章 堕落論
38 堕落性本性を定義し、分類して説明してください。(『原理講論』、122~124ページ)

 天使が神に反逆して、エバと血縁関係を結んだとき、偶発的に生じた全ての性稟(せいひん)を、エバはそのまま継承し、天使長の立場におかれるようになったエバと、再び血縁関係を結んだアダムも、またこの性稟を受け継ぐようになりました。この性稟が、堕落人間の全ての堕落性を誘発する根本的な性稟となったのです。
 これを堕落性本性といいます。

 堕落性本性が生ずるようになった根本的動機は、天使長がアダムに対する嫉妬心を抱いたところにありました。
 元来、天使長にも、創造本性として、欲望と知能とが賦与されていて、天使長は知能をもっていたので、人間に対する神の愛が、自分に注がれるそれよりも大きいということを比較し、識別することができ、その上に欲望をもっていたので、神からそれ以上に大きい愛を受けたいという思いがあったのです。
 この思いは、自動的に嫉妬心を生じせしめたのです。嫉妬心は、創造本性から誘発されるところの、不可避的な副産物です。

 堕落性本性は、四つに分類することができます。

[神と同じ立場に立てない]
 天使長が堕落するようになった動機は、神が愛するアダムを、神と同じ立場で愛することができず、彼を妬んでエバの愛を蹂躙(じゅうりん)したところにありました。妬み嫌う性質です。

[自己の位置を離れる]
 ルーシェルは、神の愛をより多く受けるために、天使世界においてもっていたと同じ愛の位置を、人間世界においても保とうとして、その不義なる欲望によって、自己の位置を離れ、堕落しました。不義な感情をもって、自己の分限と位置を離れる行動です。

[主管性を転倒する]
 人間の主管を受けるべき天使が、逆にエバを主管し、アダムの主管を受けるべきエバが、逆にアダムを主管するようになりました。人間社会の秩序の乱れを生じさせます。

[犯罪行為を繁殖する]
 エバは、自分の罪をアダムにも繁殖し、アダムをも堕落させてしまいました。天使長は不義の言葉をエバに伝え、エバはそれをアダムに伝えて堕落しました(アダムの家庭を中心とする復帰摂理の実体基台に記述されています)。

---

 次回は、「自由と堕落を説明してください」をお届けします。