2019.10.15 17:00
シリーズ・「宗教」を読み解く 87
JSLC(ジャパンサミット&国際指導者会議)2019 ①
開会式に宗教者の祈りをささげる
ナビゲーター:石丸 志信
10月5日、名古屋のホテルにおいてJSLC(Japan Summit & Leadership Conference)2019が開催された。
主催は、同実行委員会とUPF-Japan(天宙平和連合)。テーマは「太平洋文明圏時代 ~東アジアの平和と日韓米連携の展望~」。日本、韓国、米国から各国を代表する指導者ら約600人が集う、近年最大規模の国際会議となった。
開会セッションの冒頭、この会議が神霊に満ちた会議となるように、この場の霊的環境を整えるのが招かれた宗教者平和大使の役割だった。
開会宣言とともに、イスラーム、神道、仏教、キリスト教の四宗教を代表する4人が登壇。まず、イスラーム代表が祈りの声を上げると、一呼吸おいて、仏教僧侶が声明を唱え始めた。
別々の伝統でありながら、その祈りの声は見事に調和して、神聖な空気が会場全体を包み込んだ。
二人の祈りが結ばれると、女性神職が、厳粛に祝詞を奏上。その中に、真の母を日本に迎えたことに深い感謝の念を込めていた。
最後に、カトリック教会の枢機卿がキリスト教の主要な祈り「主の祈り」を唱え、四大宗教の祈りを終えた。
「イスラームと仏教の祈りがこれほどまでに調和するのかと驚き感動した」との感想が、参加者や中継を見ていた人々から聞こえてきた。