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中高生・子女教育Q&A 18
付き合いのないことに悩む娘

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第10弾、『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』(一部抜粋)を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、同書は、2004年11月に発刊されたものです。当時の状況を背景としてまとめられたものであることを念頭にご活用いただけましたら幸いです。

(光言社・刊『中高生・子女教育Q&A〜友達付き合い・勉強・男女問題etc.』より)

Chapter4 男女問題について

Q3:付き合いのないことに悩む娘

【Q】
 高2の長女は、男女問題については心配するようなこともなくきましたが、友達から「好きな男子がいないほうが変だ」と言われて心穏やかではなさそうです。どう言って励ましてやればいいでしょうか。

【A】
 本人自身は本当に自分を「変だ」と思っているのでしょうか? 同世代の女子高生たちが軽々しく「愛」を口にし、大騒ぎしているような中にあって、そこに違和感を覚えているのであれば、それはきっと、娘さんが「愛はもっと大切にすべきものであるはずだ」という、最も大切なことに気付いているからに違いありません。周りの多くが信じていることが、必ずしも「正常」で「正しい答え」だというわけではありません。娘さんには、「あなたの本心を偽ってまで周りに合わせなくていいよ」と言ってあげてください。

 実際、本気で何かに取り組んでいる学生は、そうした話題にいちいち関心を示しませんし、必ずしも「理想の男性」が目に見える範囲内にいなければならないというのも、おかしな話です。友達には「どの子も同じ。特別にいいって男子もいないわ」などと言っておくのはどうでしょう。

 ただ、私たちは愛の大切さを信じるのであって、愛自体を否定するわけではありませんから、二世たちがこうした悩みを抱えなくていいように、一刻も早く、互いを特別な異性としてではなく、兄弟姉妹として親しむことが自然だと感じられるような、二世同士の共同体を築いてあげたいものです。

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 次回は、「Q4 異性から告白されて喜ぶ息子」をお届けします。


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