2019.10.09 17:00
家族の絆づくり 86
夢実現のための二つの視点
ナビゲーター:阿部 美樹
神から与えられたミッションは何か?
年齢にかかわらず、将来の夢や目標を描くことは有意義な人生を歩むために大切なことです。
「私がやりたいことは何か?」「私ができることは何か?」について自由に考えてみましょう。その時に、実現不可能な超越し過ぎる夢でもいけないし、反対に、現実的な小さな夢でも理想的な夢とはいえません。
そこで大切なのは、「神が私に与えたミッション(使命・役割)は何か?」について考えることです。
神から唯一無二の個性が与えられているように、神は一人一人にふさわしいミッションを与えてくれているはずです。そのミッションを果たそうとする思いこそ、強い動機となります。
今から1カ月後、1年後、10年後の自分の姿を思い浮かべてみましょう。「できるか、できないか?」ということにとらわれることなく、成功した、勝利した最高の姿を「ワクワク感」を持って思い描くのです。
現在から未来を見るのか、未来から現在を見るのか?
夢を描くときに二つの視点があります。
第一は、「現在から未来を見つめる視点」です。
まずは、スタート地点である現状をよく分析することから出発します。次に、1カ月後の夢を描き、1年後の夢、5年後の夢、10年後の夢、20年後の夢……というように、時間を早送りするように理想の姿を思い描くパターンです。
「大切なこと」よりも「緊急なこと」である目先のことだけに追われる生活になってしまうと、忙しいけれども充実しない日々になってしまいがちです。時間軸の長さを意識してみましょう。
もう一つは、「未来から現在を見つめる視点」です。
10年後や20年後、さらには聖和する瞬間など、その時の夢を明確に描くことが大切です。その夢がすでに達成されたかのように、五感を用いて生き生きとイメージしてみましょう。
その夢が達成された地点が、ゴールではなく出発点となります。その出発点から1年前はどのような状況になっているか、3年前はどのようになっているか、5年、10年前はどのようになっているか、ということを時間が巻き戻されていくようにしてイメージすることです。
夢を実現するパワーの大きい人は、後者の「未来から現在を見つめる視点」を持ち、未来がスタート地点になっているようです。