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通いはじめる親子の心 28
努力する姿を見せる

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第6弾、『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』を毎週火曜日配信(予定)でお届けしています。

多田 聰夫・著

(光言社・刊『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』より)

第六章 価値観を伝える

努力する姿を見せる
 親は、子供に目標を持ち、やる気を持って、それに向かって努力してほしいと願います。しかし、親が願うようには、子供はなかなかしようとはしません。親が言うことが、たとえ正しかったとしても、それが口だけのように感じていたら、子供は決して親の願うようには行動してくれないものです。

 よく子供は親の背中を見て育つと言います。親の言うことを聞いて、そのとおりにすると言うよりも、親がしていることを見て、そのとおりにするということです。

 親の愛を感じたとき、親を尊敬し始めたときに、子供は親の生活をまねし始めようとするものです。ですから、子供に信仰生活を押しつけるのではなく、親が信仰生活を見せることが大切です。

 親の生活を見て、親のようにはなりたくないと思われていては、信仰を相続させることは、とても無理でしょう。子供自身にその気持ちがないのに、親がさせようとするところに溝ができるのです。まずは親自身が、自分の信仰生活を確立することが大事です。たとえ、子供が一緒にしなくても、安侍日(アンシイル)の敬礼式を守り、み言(ことば)の訓読会をするのです。神様に対する真摯(しんし)な姿勢、み言を学び大切にする姿勢を、子供は見ているものです。

 ひたむきに生きる親の姿を通して、子供は親の愛を感じ取っていくのです。一生懸命に歩む親の姿、親の努力自体が、子育てなのです。

 文鮮明(ムン ソンミョン)先生の次のようなみ言があります。

 「父母が直接教えてくれるのではなく、学校で学ぶのでもありません。子女のために献身的に真の愛の一生を生きていく父母の姿を見て体得し、悟るのが子女の心情です」(『後天時代の生活信仰』83〜84ページ)

 子供の気持ちを、親は共感しているでしょうか。親の気持ちを、子供が共感しているでしょうか。共感できてこそ、理解することができるのです。いつも、そのことを確認するようにしましょう。(続く)

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 次回は、「おわりに」をお届けします。


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